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新市場マーケティング調査 調査結果報告書(概要版) Ⅱ.調査結果まとめ

A.出荷者

出荷者については回答された業種から「青果」「水産」「その他」に分け分析を行った。
その結果を元に、青果系出荷者と水産系出荷者およびその他業種で、全体的に同様の傾向が見られたものや、業種ごとに特定の傾向がみられたものを以下にまとめた。なお、グラフについては紙面の都合上「青果」「水産」のみ表示した。

1.現在の販売状況

出荷者の販売先の1位の種別をみると、青果、水産、その他業種とも「卸売市場」が最も多くなっているが、その割合は、青果で80.7%、水産で72.9%、その他業種が40.7%と業種により差異がみられる。
販売先第1位にあげられた「卸売市場」の内訳をみると、青果では"築地"(「築地市場」と記入されたもの+「築地系会社名記入」)が26.3%であるのに対して、水産では56.9%、その他業種では48.0%となっており、水産系出荷者においては、販売先としての"築地"のウエイトが高いといえる。

出荷・販売先の種別(青果)
出荷・販売先の種別(青果)

出荷・販売先の種別(水産)
出荷・販売先の種別(水産)

2.出荷者が商品について気を使っていること

最も多かったのは商品の「品質」についてであり、青果、水産、その他の業種すべてで95%前後と高い値となっている。第2位はいずれの業種も「商品価格」についてであり、70%~80%と高い数値を示しており、商品そのものに関わるこの2つの項目が他の項目を大きく引き離している。

商品について気を使っていること(青果)
商品について気を使っていること(青果)

商品について気を使っていること(水産)
商品について気を使っていること(水産)

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3.出荷者が市場に望んでいること、問題に思っていること、気にしていること

青果および水産では「消費者・小売店の情報」が最も多かったが、その他の業種では「商品管理」が1位になっている。青果では以下「販売方法」「商品管理」と続くが、水産では「商品管理」「出荷経費」、その他の業種では「消費者・小売店の情報」「手数料」と差異がみられる。
全体的にみると「消費者・小売店の情報」「商品管理」が問題点として共通して高くなっており、それ以外では、青果では、「市場の販売方法」、水産では「出荷経費」、その他業種では「手数料」をあげる人が多くなっている。

市場に望むこと、問題に思っていること、気にしていること(青果)
市場に望むこと、問題に思っていること、気にしていること(青果)

市場に望むこと、問題に思っていること、気にしていること(水産)
市場に望むこと、問題に思っていること、気にしていること(水産)

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4.出荷者の今後の経営動向について

「品質向上により商品の単価をアップしたい」と「ブランド品の確立を今以上に行いたい」が、青果、水産、その他のいずれの業種においても高い数値を示しているが、中でも青果および水産では、"品質の向上や商品のブランド化により、商品単価をアップさせたい"という意向が強く感じられ、その他の業種では「流通経路を開拓したい」という意向が強くなっている。
第3位には青果では「生産体制の強化」があがっているのに対して、水産では「流通経路を開拓したい」、その他業種では「ブランド品の確立を今以上に行いたい」があがっており、青果に比べて水産やその他の業種で、現在の流通経路について不満に思いルートを拡大したいという気持ちが強いように感じられる。

今後の経営についての考え(青果)
今後の経営についての考え(青果)

今後の経営についての考え(水産)
今後の経営についての考え(水産)

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5.築地までの輸送経費について

築地までの出荷経費については、青果、水産、その他業種とも、他の市場や出荷先と比べて「同程度である」と感じている出荷者が最も多くなっている。ただし、その比率は、青果が70.3%と高率であるのに対して、水産では50.5%、その他の業種では45.5%と業種間の差が大きい。
一方「割高」と感じた出荷者は、青果で、11.5%、水産で23.4%、その他業種で22.0%であり、青果と水産、その他業種との間に差異がみられる。

築地市場までの輸送経費について(青果)
築地市場までの輸送経費について(青果)

築地市場までの輸送経費について(水産)
築地市場までの輸送経費について(水産)

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6.築地場内の物流経費について

築地場内の物流経費についても同様に、他の市場や出荷先と比べて「同程度である」とした出荷者が最も多くなっているが、その数値は青果では74.0%、水産47.8%、その他業種56.9%と物流経費同様差が大きい。
一方「割高」と感じた出荷者は、青果4.8%、水産30.4%、その他業種13.8%であり、特に水産出荷者に「割高」と感じている人が多くなっている。

築地場内の物流経費について(青果)
築地場内の物流経費について(青果)

築地場内の物流経費について(水産)
築地場内の物流経費について(水産)

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7.新市場に求める施設機能

出荷者が新市場に求める施設機能としては、「衛生面や鮮度に配慮した保冷施設(コールドチェーン)の充実」が最も多く、青果49.4%、水産59.2%、その他業種58.5%となっている。
青果では、以下「小売・消費者向けの産地・生産者・商品情報等の提供機能」(42.4%)、「広い納入駐車場や荷捌所」(33.1%)、「場内物流を効率化するための施設」(30.9%)となっているが、水産では「場内物流を効率化するための施設」(48.3%)、「広い納入用駐車場や荷捌所」(31.2%)、その他業種でも「場内物流を効率化するための施設」(34.1%)、「広い納入用駐車場や荷捌所」(29.3%)となっており、物流の改善を求める声が多いといえる。

新市場に求める施設機能として必要だと考えられるもの(青果)
新市場に求める施設機能として必要だと考えられるもの(青果)

新市場に求める施設機能として必要だと考えられるもの(水産)
新市場に求める施設機能として必要だと考えられるもの(水産)

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8.新市場への出荷について

新市場への今後の出荷についての考えについては、青果出荷者では、「今後も同様に出荷したい」(47.2%)が最も多いが、水産およびその他出荷者では「より増やしたい」がそれぞれ最も多く(水産45.2%、その他出荷者52.0%)なっている。
全体的にみると、「今後も同様に出荷したい」と「今より増やしたい」という肯定的な回答が8割を占めており、新市場への積極的な姿勢が伺える。

新市場への出荷についての考え(青果)
新市場への出荷についての考え(青果)

新市場への出荷についての考え(水産)
新市場への出荷についての考え(水産)

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B.買出人

買出人については、出荷者のように「青果」「水産」「その他」を区別することが難しいため、まず基本を買出人全体でとらえ、それに加えて業種別、仕入量別の分析を行った。
(業種については、回答された業種から「専門小売店・青果」「専門小売店・水産」「専門量販店スーパー等」「飲食業」「その他」に分類した。
また、仕入量については、回答された年間仕入量から「10トン未満」「100トン未満」「500トン未満」「500トン以上」に分類した。)
その結果を元に、全体的にみられる傾向を整理し、業種別、仕入量別については特徴があるものについて以下にまとめた。

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1.現在の仕入状況

買出人の1位の仕入先の種別は、「卸売市場」が全体の約9割を占めている。

仕入先の種別(買出人)
仕入先の種別(買出人)

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2.築地市場での仕入れ時間

仕入時間は「3時間未満」が33.3%で最も多く、次いで「2時間未満」(26.9%)、「4時間未満」(21.5%)となっており、1時間以上4時間未満で8割を占めている。

築地市場での仕入時間(買出人)
築地市場での仕入時間(買出人)

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3.今後の仕入れについて増えると思われる品目/減ると思われる品目

増えると思われる品目

水産物では「活魚・鮮魚」が31.0%で最も多く、次いで「冷凍魚」(25.5%)、「大物類(マグロ・カジキ)」(16.6%)、「加工品」(12.8%)となっている。
青果物では、「一般野菜」(27.5%)、「輸入果実」(19.4%)が多い。

今後仕入が増えると思う品目(青果物)
今後仕入が増えると思う品目(青果物)

今後仕入が増えると思う品目(水産物)
今後仕入が増えると思う品目(水産物)

減ると思われる品目

水産物では「活魚・鮮魚」が17.3%で最も多く、次いで「塩干物・合物」(15.6%)、「大物類(マグロ・カジキ)」(15.2%)、「加工品」(11.3%)、「冷凍魚」(9.6%)となっている。
青果物では「一般野菜」「土物」がそれぞれ15.1%で最も多く、次いで「一般果実」(10.6%)となっている。

減ると思われる品目(青果物)
減ると思われる品目(青果物)

今後仕入が減ると思う品目(水産物)
今後仕入が減ると思う品目(水産物)

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4.築地市場の優れている点/劣っている点

優れている点

築地市場が優れている点としてあげられたもので最も多かったのは「品揃え」で全体の4分の3近くを占めて、他を圧倒している。次いで「仕入れやすさ」「鮮度」が3割台となっている。
業種別にみても、仕入量別にみても「品揃え」「仕入れやすさ」「鮮度」が評価ポイントのベスト3となっており、品揃えに対する評価は、業種別では、専門量販店・スーパー等で、仕入量別では500トン以上で特に評価が高くなっている。

築地市場が優れている点
築地市場が優れている点

築地市場が優れている点(業種別/仕入量別)(%)

品揃え鮮度価格衛生面仕入れやすさその他無回答
全体(n=1141) 74.0 33.7 11.5 3.2 37.4 4.0 12.4
業種専門小売店・青果(n=243) 70.4 23.9 7.4 2.1 48.6 2.5 6.2
専門小売店・水産(n=197) 71.6 33.5 7.6 1.0 29.9 4.1 21.8
専門量販店・スーパー等(n=171) 84.2 22.8 12.3 1.8 29.2 1.2 5.3
飲食業(n=422) 74.2 44.3 15.2 5.0 37.2 6.4 14.9
その他(n=24) 54.2 45.8 8.3 4.2 37.5 12.5 8.3
無回答(n=84) 73.8 27.4 13.1 6.0 40.5 - 8.3
仕入量10トン未満(n=610) 71.8 40.8 11.8 3.8 37.0 4.4 16.4
100トン未満(n=160) 73.8 28.8 11.9 3.8 36.9 6.9 11.9
500トン未満(n=204) 70.6 23.5 6.9 2.0 36.3 2.9 8.8
500トン以上(n=167) 86.2 24.6 15.6 2.4 40.7 1.2 2.4

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劣っている点

買出人が築地市場が劣っている点としてあげたもので最も多かったのは「衛生面」(43.4%)。
次いで「価格」(22.0%)、「仕入れやすさ」(12.8%)となっている。
業種別にみても、いずれの業種でも「衛生面」をあげる人が最も多くこれに「価格」が続く形となっている。それ以外では、専門量販店・スーパー等で劣っている点として「仕入れやすさ」をあげた人が2割近くある。

築地市場が劣っている点
築地市場が劣っている点

築地市場が劣っている点(業種別/仕入量別)(%)

品揃え鮮度価格衛生面仕入れやすさその他無回答
全体(n=1141) 3.2 3.3 22.0 43.4 12.8 10.3 27.6
業種専門小売店・青果(n=243) 7.0 5.8 18.9 41.6 13.6 9.5 21.8
専門小売店・水産(n=197) 0.5 1.0 16.8 53.8 7.1 6.1 34.0
専門量販店・スーパー等(n=171) 2.9 6.4 27.5 49.1 18.1 14.6 15.2
飲食業(n=422) 1.4 2.1 24.6 40.5 13.0 9.7 32.7
その他(n=24) 16.7 4.2 25.0 33.3 8.3 8.3 37.5
無回答(n=84) 4.8 1.2 17.9 29.8 13.1 17.9 26.2
仕入量10トン未満(n=610) 2.1 3.0 22.8 41.0 12.8 8.2 33.4
100トン未満(n=160) 1.9 3.1 25.0 45.0 7.5 8.1 30.0
500トン未満(n=204) 5.9 2.5 21.6 42.2 12.7 11.3 21.1
500トン以上(n=167) 5.4 6.0 16.8 52.1 18.0 19.2 12.0

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5.新市場に求める施設機能/サービス

新市場に求める施設機能

新市場に求める機能として最も多かったのは「買出人・売買参加者用の広い駐車スペースの確保」(65.3%)で全体の3分の2近くを占めている。次いで「広い通路の確保」(52.7%)、「衛生面や鮮度に配慮した保冷施設(コールドチェーン)の充実」(40.8%)となっている。
業種別にみても、順位、程度に差はあるがこれらが求める施設機能ベスト3となっている。

新市場に求める施設機能として必要だと考えられるもの
新市場に求める施設機能として必要だと考えられるもの

新市場に求めるサービス

新市場に求めるサービスとして最も多かったのは「買出人・売買参加者向けの産地・商品・生産者等の情報提供」が46.8%と5割近くを占め、「小売業営業形態(開店日・開店時刻等)に合わせた販売体制」が30.8%となっている。
業種別でみると、いずれの業種においても「買出人・買参参加者向けの産地・商品・生産者等の情報提供」が最も多くなっている。

新市場に求めるサービス
新市場に求めるサービス

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6.10年後の仕入見込み

現在を100%として10年後の仕入見込みを買出人がどの程度と考えているかをみると、
「~100%」(17.1%)が最も多く、次いで「~80%」(14.0%)、「~120%」(11.1%)
となっており、100%プラスマイナス20%の範囲で10年後の仕入見込みを考えている人が多い。
業種別には、大まかな傾向として専門量販店・スーパー等の増傾向が強くなっている。

10年後の仕入見込み
10年後の仕入見込み

10年後の仕入見込み(業種別)(%)

~20%~40%~60%~80%~100%~120%
全体(n=1141) 4.4 2.4 9.6 14.0 17.1 11.1
専門小売店・青果(n=243) 5.3 2.5 9.5 18.1 18.9 13.6
専門小売店・水産(n=197) 7.1 1.5 15.2 14.2 11.7 4.1
専門量販店・スーパー等(n=171) 3.5 0.6 6.4 11.1 19.3 19.3
飲食業(n=422) 3.3 2.8 8.3 13.0 19.4 7.8
その他(n=24) - 4.2 - 8.3 16.7 8.3
無回答(n=84) 3.6 4.8 11.9 14.3 8.3 21.4
~150%~180%~200%それ以上無回答
全体(n=1141) 7.5 0.7 1.5 0.5 31.2
専門小売店・青果(n=243) 9.1 1.6 0.4 0.4 20.6
専門小売店・水産(n=197) 2.5 - - - 43.7
専門量販店・スーパー等(n=171) 14.0 2.3 3.5 - 19.9
飲食店(n=422) 6.6 - 1.9 0.9 35.8
その他(n=24) 16.7 - 8.3 4.2 33.3
無回答(n=84) 3.6 - - - 32.1

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