ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文(c)へ
グローバルナビゲーション(g)へ
サイドエリア(l)へ
サイトのご利用案内(i)へ
  1. トップ
  2. 行政情報
  3. 新市場建設基本問題検討会
  4. 第1回新市場建設基本問題検討会議事録要旨

第1回新市場建設基本問題検討会議事録要旨

平成14年6月6日(木)
築地市場新市場建設室内会議室

(事務局)
ただいまから第1回目の新市場建設基本問題検討会を始めます。
開会にあたりまして、委員長からご挨拶を差し上げます。

(委員長)
本日はお忙しい中ご出席をいただきまして誠にありがとうございます。
さて、築地市場の豊洲移転については、昨年12月、東京都としまして第7次東京都卸売市場整備計画の中で、現行計画を廃止、築地市場を豊洲地区に移転すると明確に、かつ、正式に決定をしましたことは皆さんご案内のとおりかと思います。この決定に前後しまして、私どもとしましては現地権者、江東区をはじめとして関係諸団体、諸機関と様々な交渉を行ってきました。それらについては移転に向けて順調に整理していくものと考えています。
そうしたなか、皆さんご承知のとおり、先月の5月21日に新市場建設協議会をスタートしました。開会にあたりましては、新市場建設協議会の会長から、新市場は21世紀、さらにはその次の世紀までを見据えた物流と世界の食品流通の中核市場にふさわしい市場にしたい、こういう言葉がございました。また、新市場は築地市場の単なる場所のシフト論であってはならない、豊洲に市場システムを、改革が結実された全く新しい市場をつくるべきだ。こういうふうにも申しておりました。その実現のためには、新市場建設協議会のもとで実質的に内容を検討していく立場となる、この基本問題検討会、これが、新市場が持つべき各機能をあらゆる角度から協議、検討を行っていくことはもちろんのこと、卸、仲卸の関係のあり方や、物流システムのあり方等根本にまで掘り下げた議論をここで行っていかなければならないというふうに考えています。
新市場建設に向けての概略的なスケジュールですが、平成14年度には基本構想を策定し、平成15年度は基本計画を策定したいと思っています。新市場開業までにはおよそ10年から15年と私ども議会の方へも、説明会等でも申し上げてますけれども、その中身の重要な部分を検討していきますのは、この2年間です。これからの2年間の、この短い期間の中で協議を重ねるわけです。各委員の皆様方には、ソフト、ハード両面にわたり、是非、活発なご意見を頂戴したいと考えています。これからのご協力をお願いをいたしまして私からの開会のあいさつとさせていただきます。

(事務局)
それでは、議事進行に先立ちまして第1回目ですので、各委員の皆様方をご紹介します。新市場建設基本問題検討会委員名簿をご覧いただきながらということで説明します。

(委員紹介)

(委員長)
それでは、議事に入らせていただきます。最初に、この新市場建設基本問題検討会の設置及び運営について、2番目に新市場基本計画づくりの手順と手法と、この中には新市場基本コンセプト懇談会の報告を含めまして、1番目、2番目という順番で議事を進めます。それぞれについて事務局から報告をします。なお、新市場の基本計画づくりの手順と手法については、先日行われました新市場建設協議会に既に報告をしているものです。

(事務局)
資料の1、新市場建設協議会設置要綱をご覧いただきたいと思います。第1の設置目的から第5までは、新市場建設協議会に関する規定です。
設置目的第1で述べていますように、新市場の建設事業及び現築地市場の暫定整備事業の円滑な推進を図るために東京都と築地市場業界との協議機関として設置をしたということです。
この基本問題検討会ですけれども、第6に建設協議会に基本問題検討会を設置する。6の2は、検討会は何をするのかという話で、建設協議会で指示をされた事項についてご検討をいただいて、その検討結果を建設協議会に報告をすることがこの会の基本的な性格です。従いまして、協議機関、意志決定機関である建設協議会に成り代わって、この場で業界間の合意事項を協議して決定するという性格ではありません。建設協議会で最終合意の意志決定をする前段として、忌憚のない意見を言っていただいて、合意に達した部分は合意に達したという報告になるでしょうし、この点については合意に達していないというふうな報告の仕方もあろうかと思います。
次の第6の4ですが、この検討会の委員長は新市場建設担当部長をもってあてるということで、設置要綱上、既に決めさせていただいています。検討会の構成ですが、第7、検討会の委員は次の者をもってあてるということで都側と業界側それぞれ書かれております。先ほど委員の紹介の時にご覧いただいた名簿のとおりです。第8で検討会は必要があると認めるときは専門部会等をおくことができるという規定を設けています。なぜ、こういう規定を設けたかというと、これからいろんなテーマについて議論をしていきますけれども、テーマによっては、全員参加で必ずしもやる必要はないと、例えば青果だけとか、水産だけとか、そこで集中的に議論をする必要もあろうというふうに思いますから、テーマごとによってこの中のメンバーの方々で集中的に行う、場合によってはこの中の方以外からも追加をして、もっと意見をお互いに出し合って行う。そういうことを考えて、こういう規定をおいています。

(委員長)
ご質問等がありましたらご発言をお願いします。

(委員)
この検討会は、今後、だいたいどのくらいのペースで進めていく予定ですか。

(事務局)
かなりのハイペースになるというふうに考えていまして、来年3月までに20回程度はやらざるを得ないと考えています。

(委員長)
委員の皆様方にはかなりご苦労をおかけすることになろうかと思いますが、ご了承をお願いします。
この検討会の運営につきまして、私の方から皆様方に協議をお願いしたいことがあります。この検討会の公開、非公開等の扱いについてです。この委員会はかなり業界の細部に渡っての議論をしなければならないと思っています。従いまして、この会は非公開ということにしたいと思います。この会の議事録の公開ですけれども、議事録については、要旨をホームページ上に公開する。ただし、その場合には、発言者の名前は伏せて、委員という形の表記にさせていただいて公開をしたいと思います。もう一つですけれども、資料の取扱いですが、原則的に、資料は事後で公開をしていくということにしたいと思いますが、かなり細部に渡り、また、個別事業者に関する資料を使わざるを得ない場合もあろうかと思います。従いまして、資料の取扱いにつきましては、事務局の方に一任をお願いしたいと思います。あと、オブザーバーの方の可否ですけれども、オブザーバーについては各団体の事務局になられる方については傍聴を認める。それ以外については、先ほど申し上げましたとおり会の趣旨からいって非公開ということですので認めない、こういう取扱いにさせていただきたいと思います。
それでは、新市場基本計画づくりの手順と手法について、新市場基本コンセプト懇談会報告書等と含めましてご説明をさせていただきたいと思います。

(事務局)
本日は第1回目の検討会でございますので、これから皆様方とどういうような検討会の中身で、どういうふうに進めていくのか、何を検討しようとしているのかということをこの資料でご説明をしたいと思っております。
資料3ですけれども、平成14年度末に基本構想、平成15年度末に基本計画を策定することを目指しています。それから、基本構想、基本計画づくりにあたって、東京都の方でたたき台をお示しして、それを建設協議会とこの基本問題検討会で、議論をしながら協議をしていく、これが基本的な枠組みです。先ほど言いましたように、14年度に基本構想、15年度に基本計画、16年度から基本設計、環境アセスメントに入っていきたいと、それを前提として協議をお願いしたいと思っています。
まず13年度、これからご説明します新市場基本コンセプト懇談会というのが既に終わっておりまして報告書ができた。今この時点に立っているわけです。この後、14年度の基本構想の中身として、第2回目、場合によっては第3回になるかもしれませんが、この検討会、あるいは新市場建設協議会で皆様方と一年かけてこれとこれについてこういうふうに協議をしたいというものを東京都の側からただき台としてまずお示しをしようと思っております。その前に、この新市場基本コンセプト懇談会報告書に基づいて、各団体は、事前の検討を是非始めていただきたい。私どもがたたき台を出す前に、皆様、是非、議論をお始めいただきたいということを考えています。それを1日も早くお願いをした方がいいだろうということで、急きょ、検討会を立ち上げさせていただいたということです。本来は、東京都の方のたたき台ができあがってから第1回目を始めるのが普通かもしれませんが、それでは時間が遅れると思いましてこういう形にした次第です。
以下、チャートをご覧いただければわかるような形で進めます。では、具体的に何をやるのかということですが、2枚目の右の方からご説明をします。基本計画の概要、これは15年度末に、この一番右の基本計画を定めようとしているわけです。基本計画の中身としましては、それぞれの施設、例えば卸売場であるとか、仲卸売場であるとか、それはそれぞれ何_必要なのか、どういうレイアウトでどういう機能を持ったものにするのか、その下に市場システムということでどういう物流システムをやるのか、情報基盤装備というのはどこまでやるのか、もう一つは設備計画で、電気、ガスなどのエネルギーは何をどう使うのかというものを2年後に取りまとめたい。ところがそれをやると、今すぐに仲卸店舗は今の何倍になるのか、卸売場は何倍必要なのかという話になってしまう訳ですが、そこへ行く前に、新市場づくりにあたってもっと考えておかなければいけないことがあるだろうと思っていまして、大きく流通が変化している中で、お客様はどういうふうに変わっていって、どういうニーズがあるのか、出荷者の方はどういうことをして、対応しているのか、流通の変化を織り込んで、どういう市場づくりをするのかという、いわば、基本的な考え方、今と同じことをただ単に広いところへ行ってやるだけの話なのか、取引と物流そのものを変えなくていいのかという議論を先にしておく必要がある。それがこの真ん中の基本構想の構成要素と書いてある部分です。すなわち、1年間かけて、皆様方と基本的な物事の考え方について協議をして、方向性を決めて新市場建設協議会で諮っていきたいというふうに考えています。陣取りの話をする前に、21世紀に耐えられる市場づくりのために考えておく議論がいっぱいあるだろう、それを集中的にやりたいと考えています。
そのための素材として、一番左にあります新市場基本コンセプト懇談会で、真ん中に書いてある基本構想のテーマに即した議論を若い方たちと行いました。それは個人の意見を言っていただいたもので、決して協議をしたわけでもありませんが、こういう論点があった、こういう意見があったという形で全部出ていると思っています。中身を説明しますが、まず、左の真ん中に新市場が担うべき機能と役割、いわゆるコンセプトといっていますが、これをどう考えればいいのかという話があるわけです。それが決まればこの真ん中の取扱量をどうするかとか、市場の作り方をどうするかというのが次に出てくるというわけです。
新市場基本コンセプト懇談会報告書をご覧ください。詳細は後ほどお読みいただきたいと思いますが、新市場づくりへの新市場基本コンセプト懇談会委員の提案、意見を具体的に第3章で述べています。その中のコンセプトに関する部分、29、30ページのところをご覧下さい。築地市場は中小の小売・飲食店の仕入れの場としては、今まで圧倒的な強さをもっていたわけですけれども、量販店や中小スーパーなど買出人の多様化に対応できないところに問題があるのではないかという認識については、新市場基本コンセプト懇談会の方々は同じような認識を持っています。従って多様な買出人の皆さんの多様なニーズに応えられるような市場づくりというのを基本に考えていくべきだというようなことがそこでは述べられています。それを具体化すると、小売店の側が機能的に多様化してきて、小売店ごとに違うニーズができていると、従って豊洲に用意するのは、いろんなタイプの需要家の方に効率的な品揃えのサービスの提供できる体制をどう作れるか、そういう市場を考えましょうという提案が出ております。ただ、顧客にとって使いやすい市場はということでいくつも意見が出てますけれども、多様なお客様に全方位で対応するといっても、難しいという意見が出ています。2つ目に、仲卸さんも量販店を排除してはやっていけないけれども、だからといって、豊洲は大規模流通みたいな形に集約していけばいいのかというと、それは違うという意見ももちろんあります。
それから、今後高齢化社会への移行とか、都心に人口が帰ってくることを考えると、もっと商店街振興も絡めたお店のお客様をどれだけ大切にしていけるのかという、そういうことも重要だろう。そういう諸々の意見が出ています。
第3章1です。20年後、30年後に流通がどんなに変わっても、東京という首都圏は日本で一番人口が集中している場所だろう。人口が大きければいろんな需要があるし、需要も大きいですし、多様な流通機能が集まる。その多様な流通機能にどう応えていくかとそういう観点から市場を考えるべきだという意見もあるわけです。今紹介したようなところは、東京都としては極めて重要なポイントだろうと考えています。そういうことを含めて先ほど、コンセプト懇談会の真ん中のところでは、コンセプトはということで少し書かしていただきましたが、生産流通消費の多様化に対応して、都民の台所、首都圏の基幹市場、グローバルな流通拠点、そういう多様な機能と役割を発揮できるような市場というのを構想していったらどうなのかということを今考えています。
食生活の多様な食関連産業の活動を支える拠点というふうな視点もあってもいいのではないか、これはただ単に市場を市場として作るという発想ではない訳です。それから、もう一つ、安全・衛生・環境に優れた市場づくりだとか地域と都民に開かれた市場づくり。この視点もかかせないと思っています。
それから、この基本構想の構成要素で真ん中に取扱規模の想定から一番下の整備手法の多様化まで項目があります。これらについても、懇談会報告書の中で既にこのベースになるようなものの考え方が出ています。例示的にご紹介をしますけれども、取扱規模の想定についてどういうふうに議論があって、どういうものが都側からこれから出て来るかということですが、報告書の32ページの上の集散機能の強化というところで、冒頭のパラグラフにこう書いてあります。平成13年10月26日に行った水産物の実態調査によると、その日、築地市場に3,030_の水産物が搬入されていますが、卸、仲卸をとおって買出人の方がもっていったものが2,000_、とおらないで夜中のうちに積み替えられて他市場等へ出ていったものが1,000_あったという事実もあります。この1,000_は集散拠点である以上、築地市場としてオペレーションする量として組み込む必要があるというものの考え方があるわけです。東京都としては、組み込む必要があるのではないかという見方をしております。理由ですけれども、卸、仲卸向けの2,200_と、そうでない1,000_が実は混載で運ばれてきているものが非常に多いという実態が水産ではあるわけです。これを切り離して外へ放り出せとか、別のところへもっていけばいいというのは非現実的な議論だというふうに私どもは考えていまして、ただその代わり、1,000_扱っていただいていいけれども、払うものは払っていただきます。
今までは市場の取扱い、市場規模というのは卸売業者の取扱量と、冷蔵庫を何_もちますかということで、水産の場合はものを考えてきたわけです。ところがそうではなくて、他に1,000_あるとか、あるいは商物分離で蔵の中で名義変更されていて、市場の中には来ないものが何百_ある。そういうことも全部ひっくるめて新市場を考えるときの物流のオペレーションというのを考えるべきだ。それを、それぞれ何_と見て、どうしようかという、この協議をお願いするということになります。それぞれについて何_がいいのかなというのを、今準備していて、お出しをして、議論をしていく。こういうことを考えています。
あと、1点だけご説明しますが、その下に市場の作り方の基本的考え方があります。これは、懇談会報告書の34ページに対応しています。34ページのところに4として新市場の部門構成のあり方に関する議論をご紹介しております。
1つ目のパラグラフで、生鮮食料品というのは工業製品とは違うわけですから、しかも生鮮に対する消費者のニーズはむしろ高まる傾向にあると思っていますので、これまでとおり現物を見て取引をするという、従来型の取引部門といいますか営業部門というのは、確実に生鮮のコアとして、残していく必要がある。だけども、物流センターとしての機能だとか、そういう別のセクターというのも考えた方がいいのではないか、それから、パリのランジスの場合ではというふうに紹介をしておりますけれども、あそこも中小の小売商さんが町からだいぶ減っていって、従来は集散拠点プラス中小小売商向け市場というコンセプトでやっていたわけですけれども、従来型の中小小売向けの現物取引の部門と、それに加えて量販店の物流センター部門、もう1つ書いていますけれどもそういう3つの部門構成というのを考えていったらどうか、実は盛岡も同じような発想でやっているわけです。そういうふうに、そういう発想で、外の世界でどんどん動いていますから、その発想をどう見るのかという議論は是非する必要がある。
そうなりますと、青果はどこにおいて、関連はどこにおいて、水産はどこにおけばいいのかという、陣取り合戦の発想で新市場を本当に作っていいんですかということがここに書いてあるわけです。むしろそうではなくて、賑わいだとか物流だとか加工だとか、機能別に考えていくような議論もしてみる必要はないのかということを私どもは考えていますが、そうすべきだと決めているわけではありません。この議論を皆さん方とさせていただくことになるだろうと思っています。今ご紹介したとおり、この懇談会報告書とこの基本構想の検討項目はリンクをしていますので、この懇談会報告書をお読みいただけるとこれから私どもが第2回目か、第3回目にお出しする中身がほぼご想像がつくだろうと思います。そのときに全てのものについてこれでいきますというふうに決めつけて出すとは限りませんので、例えば3つのパターンがあるけどどれにすべきか、それを議論しましょうとか、そういう出し方のものもございますから、この懇談会報告書を各団体でお持ち帰りいただいて、これを素材に皆さん方の中で議論をしておいていただきたいと思います。

(委員長)
事務局からの説明は終わりました。誤解の無いように補足的に申し上げておきますが、この新市場基本コンセプト懇談会報告書の表紙のところに、四角で、この懇談会報告書の趣旨を書いてございます。東京都は、平成14年度からの新市場基本構想策定の参考とするために平成13年9月、学識経験者、若手業界委員からなる「新市場基本コンセプト懇談会」を設置し、新市場づくりのための論点となる事項について、提言を求めました。本報告書は、懇談会で出されて自由な立場からの提言を、テーマ別に東京都が整理したものです。今後、本報告書を論点提供の素材のひとつとしつつ、約2年間をかけ新市場の計画を策定してまいります。
こういうような趣旨の中身をこの冊子として発表させていただいたということです。ただいまの説明が意図しますところは、この論点は、こういうような趣旨が含まれているということを紹介したというところに意味があるということです。

(委員)
今までの従来の市場というのは、どちらかというと世界の仕組みの中の受け皿みたいな部分できていた。
ところが今度の市場というのは、考えておかなければならないのが、市場流通と市場外流通という問題が出てきているわけです。そうすると、今度は、東京都が、施設を提供するとか市場を作るときに、市場外対策を本当に入れるのか、又は昔ながらの受け皿をこうしておけばいいのかで内容的にずいぶん違ってくる感じをすごくしています。私は東京都にどっちにするのという話ではなくて、ここの部分を皆さんと一緒に考えておかないと、営業の問題は業者よという話じゃないんです。というのは都民のためにといいながら都民の人たちにファンになっていただける市場という、この部分はやっぱり営業につながる話があるわけです。
例えばディズニーランドにしても、それからいわゆるスーパーマーケットのショッピングマーケットみたいな、あれはここに入っているテナントが商売をやっていますけれども、でも、全体として客引きのためのいろんなキャンペーンうったりとか、こういう形で営業が成り立っているわけです。そうすると今回、豊洲に移転する新市場の作り込みというのは、その辺のコンセプトが大事な部分になってくるのかなと思います。私はどちらかといえば後者の方を是非ひとつ東京都の皆さんにもご理解をいただいてそれなりに21世紀につながるような市場づくりという形が作れれば一番ベストかなという感じでは個人的に思っている。その部分がある、無いで、情報の発信の仕方というのは、全然アングルが変わってきちゃうような気がするんです。その辺をちょっとひとつ、今日、イエス、ノーではなくて、是非この検討会の中でも皆さんのご意見をいただきながら、ひとつまとめ上げれればいいのかなという感じです。

(委員長)
今、委員の方から大変貴重なご発言がございました。ただいまのご発言に対して、他の委員の皆さん、ご意見等はございますか。

(委員)
話はよくわかるんですけれども、つまり、少なくてもデザイナーの時は白紙の状態で、懇談会等は考えをおいたりする。先入観をなしに、方向性をはっきりせずに、もうちょっとランダムにいろいろなものを拾い上げてみたらどうかなと、私としてはどちらでも、そのほうなんですが。ただ、この前の報告書を見ますと、またこないだの日刊食料で、スペインのメルカマドリッド話を聞きまして、今の第4項のスーパーの先端機能を市場に取り込んでというのは、具体的にどんなものを指しておられるのかなという、ちょっと抽象的な言葉だったんで、一度機会があったらお尋ねしたいと思っていましたんで、委員のそれはそれで結構でございます。その辺をひとつ差し支えのない範囲で教えていただきたいと思います。

(委員長)
今のご質問のお答えの方はお待ちいただいて、先ほどの委員のご発言に対してそのほか皆さんの方から何かございませんでしょうか。無いようでしたら、先ほどの委員のご発言につきましては、この懇談会の進め方について、貴重な御叱咤をいただいたと、このへんも参考にしながら今後の懇談会を進めさせていただきたいという受け止め方にさせていただきたいと思います。

(委員)
東京都さんに今お願いしたことを、豊洲はそれでやるけれども、他の市場はということになると、大変な問題になるんで、もしかしたら市場協会みたいなのがそういう役目をやって、それでかつ各団体があるみたいな仕分けでもいいと思っているんですけど、ただ、その辺を市場外の問題と皆さんいうんですけど、やはりそこは今度の新しい市場として、機能を本当に明確に持たないといけないと大変なことになるような気がする。ですからそこで、ちょっと姿勢として是非一度意識していただきたいなということでお話ししただけですから、余り深く考えすぎないようにひとつお願いします。

(委員長)
それでは先ほどのご質問について事務局の方からご説明します。

(事務局)
この懇談会報告書はランジスの他にスペインのメルカマドリッドのことに触れているんですけれども、メルカマドリッドの方だけ具体的に申し上げますけれど、メルカマドリッドの中にカルフールの物流センターが入っているということです。盛岡もそうです。要するに市場をそのまま中小のスーパーさんの物流センターに貸しているわけです。そこは物流センターな訳ですから、生鮮食料品以外のものも盛岡はやっているようです。メルカマドリッドのカルフールというのは、メルカマドリッドの青果、水産から仕入れている、あそこは卸、仲卸という区別はないのですが、要するに日本でいう仲卸タイプだと思うんですが、仲卸から仕入れたものを、そこで捌いて、仕分けをして、カルフールの店舗向けに仕分けている。あるいは部分的にはパッケージをしている。ですから、日本でいうと16号線にある、○○スーパーさんの物流センター、そういうものを市場の一角に、敷地の中に貸してあげますよ。その代わりスペインの場合は建物は自分で建てなさい、そういうやり方です。カルフールではないですけれどもランジスでも同じです。
ただ、必ず市場から仕入れること、そういうことは言っていない。条件等は付いていない。盛岡は別に外からもってきて、外のものを扱って出していいよと言う話になっていますので、果たして入れることがプラスになるのかならないのかという議論が相当あるところなのですが、必ずしも単純に入れればいいもんじゃないという意見は十分出ています。

(委員長)
皆様の方から何か、開会第1回目というようなことで、この際何か言っておきたいということがございましたらお願いします。

(委員)
事務局から話があったと思うのですが、20回というペースなので、できる限り予定を早めにひとつ出していただいて、こなさせていただければと思います。

(委員)
先ほどの物流センター、これは当然、PFIの活用等、絶対出てくる問題だと思うのですが、非常に重要な問題であるし、絶対議論に載せるべきだと思います。

(事務局)
それは、建設協議会でご承認いただいた検討項目の一番下に施設整備手法が入っています。業界整備ゾーンというものを設けて、そこは、東京都は土地使用料だけでお貸しをするから、その上に業界ご自分で建物を建てていただいてというやりかたができるという、そういう手法をもってきております。何も全てがPFIだけでなくて、いろんなやり方がある。どういうものについて、どの程度のゾーンというのを設定をして、そこは皆さん方でやってください、どれとどれはお任せして、どれとどれは開設者がやるのか、その話は基本計画までには決めなくてはいけないと思っています。

(委員長)
他に何かこの際ご発言ございませんでしょうか。

(委員)
この資料2の懇談会報告書に基づきまして、先ほど事務局からの詳細なご説明でだいたいイメージとしてわいてきたわけですが、この資料1に検討会等の第6の2に、建設協議会に指示された事項を検討するとなっておりますが、これは必ずしもこれにこだわらずに、これが指示された検討事項という理解で、この資料2の基づいて勉強させていただくというように理解でよろしいのですか。

(事務局)
コンセプト懇談会の報告書は、あくまでもこの表紙に書いてあるとおり、論点整理の素材のひとつとして作ったと言う話ですので、これを議論するという形で下りているわけではありません。
むしろ、資料3の、このスケジュールで、2年目はこの真ん中に書いてある基本構想の中身としては、これだけのことを、検討会で集中的に議論をしてもらいましょうという形で下りているというふうにご理解いただいていいと思います。この範囲の中でやる必要がありますが、これ以外にもこういうのがあるじゃないかという事柄があれば、これは自主的に私ども別に検討してもかまわないと思います。

(委員)
あくまでも資料3とそれから新たに出て来るであろう、建設協議会の指示された事項というのがまた別途に出るということでよろしいですか。

(委員長)
その辺の解釈につきましては、第1回の新市場建設協議会に、この資料3についても諮っていまして、この基本構想の構成要素を検討の対象にするというような趣旨で説明を申し上げまして、ご了解をいただいている。
具体的にそれを検討していく機関が、この基本問題検討会という位置づけになるということですので、第1回の新市場建設協議会でもって、これはひとつの素材、土台ですけれども、それらも含めましてこういう内容の基本構想の構成要素をひとつひとつ議論していくんだというふうに指示をされているというふうに解釈して結構かと思います。なお、第2回の新市場建設協議会の方で、論点について、改めて説明をしたいと考えています。今、委員の疑問については、その点で改めて新市場建設協議会の方に明確な指示という形で確認を取っていくというふうにしたいと思います。
閉会にあたりまして、ちょっと私の方から、2、3、皆様の方にお願いをしておきたいというふうに思います。本日のこの資料、これからの議論の素材、土台になる、こういったような性格をもっているものというふうに私ども考えています。委員の皆さんには十分、読み込んでいただきまして、今後の議論に活かしていただきたい。忌憚のないご意見をこの検討会の場で披瀝をしていただければありがたいと思っております。それから、皆さんのご出身の団体、こちらの方にも是非こういった中身を説明をしていただきまして、団体の内部でも議論を喚起していただければありがたいというふうに思っています。それからご出身の団体だけでなく、○○グループとか、○○会とかというようなものがあろうかと思いますので、そういった団体、グループの方にもこういったようなことをお話しいただいて、議論を喚起していただきたいと思います。我々の基本構想の検討のひとつの要素といいましょうか、そういったようなものに活かしていくというようなことができればありがたいというふうに思っています。そういった際に、例えば説明会をやるんで新市場建設室の職員にきてもらいたいというようなことがありましたら、遠慮なくお声をかけていただきたいというふうに思います。私どもの職員を派遣をして、説明をしたり、一緒に議論をしたりとこういったことをやっていきたいと思っています。この報告書の他に、今日はご説明をしませんでしたけど、調査の報告書を2部お配りしています。ここにも興味深いデータ、それの解釈等が書いていますので、これらの方も是非活かしていただければというふうに思っています。
それでは、これをもちまして基本問題検討会を閉会とします。

ここからサイトのご利用案内です。

サイトのご利用案内ここまでです。