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第10回新市場建設基本問題検討会議事録要旨

平成15年1月17日(金)
築地市場第4会議室

(事務局)
ただいまから基本問題検討会を開催いたします。
始めに、森委員から川口委員へ委員の交代がありましたのでご紹介します。

(委員長)
今回は、まず、千客万来専門部会の検討結果について質疑応答を行い、その後、全体の包括討議を行いたいと思います。

(委員)
キャッシュ&キャリーの運営方法と規模をどのように考えていますか。

(事務局)
買い手が現金を支払い、自分で荷物を運ぶという意味では、市場はもともとキャッシュ&キャリーそのものです。築地には関連事業者として80軒近くの物販事業者がいますので、これ以外にキャッシュ&キャリーを行う事業者を入れる必要性があるのかという議論を行う必要性があると思っています。東京都としては、現時点では、必ずしも市場の中や隣に消費者向けのキャッシュ&キャリーをやるべきだとは考えていません。
ただ、東京都としては、買出人にとって魅力のある市場をつくろうと思っていますので、生鮮品以外の品揃えを今程度のままでいいのか、それとももっと充実すべきなのかを考えなければならないと思います。その場合、既存の関連事業者を充実させるのか、それとは別に、都民・消費者にも開放する場所をつくり、そこにテナントを入れるのか、そのテナントは外部の事業者だけでなく、現在、築地の中にいる事業者で希望する人がいれば、そこに入れることができるのか、できないのかを検討しなければならないと思っています。

(委員)
日本の市場の中には消費者向けにキャッシュ&キャリーを導入したところもありますが、あまりうまくいっていないようです。また、臨海にあるキャッシュ&キャリーのデパートもうまくいっていない。そういった状況ですので、新市場にそういうものを導入するのであれば、市場の外に設置して欲しいと思います。
また、飲食関連店舗を整備するに当たっては、現在の店舗で何とかしたいと思っていますので、外部から募集するというのはやめて欲しいと思います。
それから、食品への温度管理や衛生管理をあまりやりすぎると、消費者が市場に来にくくなるのではないかという心配があります。

(委員)
イメージパースを見て思ったことは、市場部分の目隠しとなっているこの部分が、今まで考えてきたイメージと余りにもかけ離れているということです。
一つは、こういうものを整備したときに、その負担に耐えられるかということ。もう一つは、消費者向けの千客万来施設を整備するより、市場機能を充実させ、業者が活発に取り引きできるようにすれば、自然に消費者は来ると思います。

(委員)
関連店舗の配置ですが、水産に関係する人の利用が多いので、水産仲卸店舗のそばにして欲しいと思います。そうすれば、買出人にとっても都合がよいと思います。

(委員)
我々が一番知りたいことは、千客万来のためにどのくらいの面積が必要で、残った市場用地の中にどうやって施設を配置するかということです。

(委員)
消費者対応の仲卸とそうではない仲卸を分けて、消費者対応の仲卸と関連店舗を一緒にして配置するというやり方がいいのではないかと思っています。
また、キャッシュ&キャリーについては、お店ごとにお金のやりとりをするのではなくて、まとめてどこかで計算できればいいと思います。
とはいっても、鮮魚などについてはバーコードを張るというのはなかなか難しいと思いますから、対象を絞って、プリペイドカードの導入などを検討すれば、将来のワンストップ・ショッピングの目玉にもなるかと思います。

(事務局)
そういうことは、10年後には技術的には不可能ではないと思います。
買出人の方が、キャッシュレスによるやりとりを望むのであれば、既に商店街などでいろいろな取り組みが始まっていますので、そういう技術を使って、プリペイドカードやクレジットカードなどの導入を皆さんで行えばいいと思います。
なぜ、今キャッシュ&キャリーが問題になっているかというと、日本は、一次問屋、二次問屋、三次問屋という階層になっており、レストランなどは、調理関係用品や食器等の仕入れは問屋を通じて行ってきたわけです。
ところが、問屋が再編をされて、昔のように電話一本で何でも届けてくれるということがだんだん無くなってきた。そうするとレストランなどは困るわけです。だから、ホールセールマーケットなどが出てくるわけです。ホールセールマーケットは、月に1回来れば買い出しが済むように大量に販売する。しかも、とにかく安い。
市場の場合は、生鮮品を買いに来た買出人が、必要な調理関係用品などをついでに買えるための場所として関連店舗があったわけです。ですから、キャッシュ&キャリーを行うとすれば、生鮮品ではなくて、日用品を対象に考えたいと思います。
レストランなどの中には、生鮮品は既に取り引きがあるので、市場では購入しないが、そのほかのものは、問屋が持ってこないと購入する場所がないので、市場でそういうものを行うのであれば、市場で購入したいという人はいるはずです。ですから、そういうニーズに応えるための方法を考えるか、それとも、それは市場には置かないで、外の店舗に対応させるという考え方があると思います。
ただし、ビジネスとして考えれば、市場の中に置いた方が、相乗効果が発揮され、市場が賑わうのではないかということが、検討を始めようと思ったきっかけです。

(委員)
もともとアメリカでキャッシュ&キャリーが始まったきっかけは、大規模な倉庫内に補完してある品物にバーコードを貼って、お客が自分で品物を集めて持っていって入り口でチェックして出る。人件費を減らすことが目標だったわけです。
しかし、生鮮品を扱う仲卸では、勝手にお客が持っていくというような販売方法はできないと思います。日用品については可能だと思いますが、生鮮品についてはキャッシュ&キャリーは不可能に近いと思います。それよりはワンストップ・ショッピングということで、キャッシュレスの方法を検討した方いいと思います。

(事務局)
今までの検討の方向性の中では、キャッシュ&キャリーを前提に物を考えているのはありません。以前、学識経験者からそういうものの導入を検討した方がいいのではというような意見があったので、今回もそういう話になったのだと思います。

(委員)
既に、市場にはキャッシュ&キャリーの機能があります。関連店舗は、まさに日本版キャッシュ&キャリーです。
しかし、新市場用地のそばにキャッシュ&キャリーのお店ができると、トータルとしては相乗効果が上がるかもしれませんが、業者同士はものすごい競争が起きると思います。そういうことについても考える必要があります。

(委員長)
新市場のそばに何ができるかというのは、まだ分かっていませんから現時点では仮定の議論しかできないと思います。

(委員)
いくら、キャッシュ&キャリーのお店でも、全てを市場を通さずに仕入れることは不可能でしょうから、市場の顧客の一人になるという考え方もあると思います。
また、競争関係についても、そういう施設は、生鮮品の割合が低いうえに、プロが要求するレベルのものはないというのが現状です。皆さんが心配するのも分かりますが、逆に市場にとってプラスになるという可能性もあるかと思います。

(委員)
しかし、新市場のそばに、対業者相手のキャッシュ&キャリーのお店ができると、関連事業者や仲卸などが相手にしている販売対象とぶつかりますから、そういうことについて一応考えていた方がいいと思います。

(事務局)
先ほど、従来の関連事業者で、買出人のニーズに十分応えられるというような発言がありましたが、既に、関連では何も買わなくて、安売店で買っているという状況が起きているわけです。ですから、近くに何かができたらではなくて、市場独自の魅力あるやり方を見つけなければならないと思っています。

(委員)
外のあるキャッシュ&キャリーのお店は苦労しているようです。私も見に行きましたが、会員数は多いのにお客があまりいない。お店で必要なものは生鮮品を含め何でもある。社員も少ない。しかし、生鮮品はそんなに安くない。ただ、買っている人を見ると、商品をカートたくさん積んで買っていますので、それはそれで一つのやり方だと思います。
市場の外について検討するより、何が来ても大丈夫なぐらいの施設にすべきだと思います。仮にキャッシュ&キャリーのお店ができたら、相乗効果がでて、消費者にとっては非常に便利な場所になるというようにしていった方がいいと思います。

(委員)
最近は、小売店も安売店に対抗するために、安い値段で仕入れを行います。そうすると、商品の量は捌けるのに利益は上がらない。小売店が販売する商品のうち3分の1程度はそういうものが占めていると思います。ですから、消費者は安売店に商品を卸しているのはそういう問屋だと勘違いするわけです。
市場が力を発揮すれば、キャッシュ&キャリーや安売店にも十分対抗できると思います。相乗効果でお互いに集客し合えば、市場は生き残れると思います。

(委員長)
これについては、一番利用する買出人の意見を聞きたいと思います。

(委員)
千客万来とは、地域住民や都民を対象にした施設なのか、買出人などを対象にした施設なのかを確認したいと思います。

(事務局)
それについては、もう一度、整理をする必要があると思います。
千客万来の考え方ですが、まず、仲卸売場・関連店舗は買出人のための施設なので、消費者のための施設を別途用意してそこでサービスの提供を行うという「完全分離型」と、仲卸を開放して、そこで消費者にサービスを提供する「融合型」、後はその中間の「一部融合型」という3つがあります。この「一部融合型」を別個に考えると、なかなか分かりにくくなりますので、市場をどこまで開放するのかというふうに考えていただきたいと思います。
市場に賑わいをつくるための考え方をまとめたものを、資料として添付してありますので、ご覧いただきたいと思います。
委員の方々が言うように、消費者専用のショッピングセンターみたいなものをつくっても、業界が利用しないのであればほとんど意味がないと思います。普段、消費者が出会えない専門家が仕入れている場所で消費者自身が購入できるとか、専門家が食べている食堂で食べられるといったものがないとだめだと思いますし、その方が、市場業者も消費者のニーズも分かるし、お互いにいいと思います。
千客万来の考え方については、市場の開放ということから考えていくか、お互いに相乗効果を生み出せるやり方から考えていくかの二つがあると思います。

(委員長)
専門部会の検討のまとめについては大体出たようですので、これからは全ての部会を対象に質疑応答を行いたいと思います。

(委員)
先日、私はカレッタ汐留のビルの上から海側を見たのですが、あそこからはすぐ下に築地市場が、その向こうには豊洲埠頭が手に取るようにきちんと見える。近い遠いがありますが、築地と比較すると豊洲の方が随分と広く感じる。交通網も「ゆりかもめ」ができているのが分かる。そうやって見ますと、あれだけの場所で、しかも築地から近い。私は本当にいい新市場をつくりたいと思いました。
改めて見てみると、築地市場もなかなかよくできていますが、それでもうまくいっていないのだから、豊洲の新しい広い土地で、どうやってつくればいい新市場ができるのかをしみじみと考えてしまいました。
新市場をつくるに当たっては、今の私たちの頭で考えるのではなくて、10年先に実際に使う立場に立って考えていかないといけないと思います。そうでないと、できた途端に古いものになってしまう。

(委員)
千客万来施設を整備するにあたり、集客の論理があると思いますが、今のままでは、今の日常の延長線上の部分の話になるかと思いますので、開発企業などからの提案を受けたいと思います。

(委員)
新市場は、市場に魅力を感じて来た人たちに対して、さらにきめの細かいサービスなどを提供できるようでなければ意味がない。「千客万来ゾーン」に集客のための魅力と能力を持たせるのではなくて、市場自体に集客のための魅力と能力を持たなければだめだと思います。そして、その補完的なものとして「千客万来ゾーン」があるという考え方でいいと思います。
豊洲新市場は道路によって3つの街区に仕切られています。そうなるといろいろと不具合が出てきますから、千客万来施設の建物の屋上部分を全部つなげて、車が行き来できるようにしてはいかがでしょうか。5街区から入った車は、建物の屋上を通って6街区にいけるというようにはできないものでしょうか。廻りから見えるところは木を植えるなりをして、景観に配慮すればいいのではないでしょうか。
それから、6街区から7街区へ移動するときですが、補助315号線のところにある交差点部分を通過することができるのかどうかをお聞きしたいと思います。
最後に、これからの市場における商品の移動は、水平移動よりも垂直移動にすべきだと考えています。それについてどう考えているのかをお聞きしたいと思います。

(事務局)
補助315号線のところにある交差点部分のところには市場にはいるためのゲートを設けます。ここが一応メインゲートになると思います。
場内道路についてまだ書いていませんが、原則としてループ状にして、それぞれの街区を結ぶ連絡道路と接続するように考えています。

(委員)
そうすると、メインゲートをなるべく環状2号線と補助315号線の交差点よりにすれば5街区と7街区の連絡通路に近くなるわけですね。

(事務局)
交差点と交差点の間の距離については、警視庁協議事項になっていまして、その協議の結果がこうなっています。
専門部会での検討の一つに、新市場で予定している7ヶ所の出入口で、ピーク時間帯に一体何台の車が出入りできるのかということを計算したうえで、足りるとか、足りないとかといった議論がありました。そのときに、環状2号線と補助315号線の交差点からメインゲートまでの長さは、1回の信号で、並んでいるトラックが入れてしまうぐらいの長さがあった方がいいのではないかという意見もありました。

(委員長)
交差点間の距離についてはそういうことになっていますので、詳細についてはこれから皆さんと協議を行っていきたいと思います。

(委員)
さきほど、建物の屋上部分を車が通って、各街区間を行き来できるという発言がありましたが、それは、大型トラックも対象として考えていますか。

(委員)
大型車だと問題があるかもしれませんが、4トン車なら問題はないと思います。
業者としては、効率よく各街区間を車で移動したいわけです。ですから道路を迂回するより、跨いだ方がいいのではないかという話になるわけです。

(委員)
9月から大型車の90km規制が始まりますので、かなり時間帯がずれると思います。
アンダーパスについては、大型車の場合はかなりの高さが必要になります。また、重量もありますので、大型車と4トン以下の車は全然別に考えなくてはならない。
また、セリに間に合わせるために運んできた荷物をどのように保冷、管理するのかということからも卸売場の検討が必要になると思います。

(委員)
完全閉鎖型の市場というものに対して、全然、経験がありません。出荷体制が変わるかもしれないし、荷の搬入も夜中ではなくて24時間になるかもしれません。

しかし、どういう形にしても、それに対応できる施設にしたいと思っています。

(委員)
廃棄物処理についてお聞きしたいのですが、どのぐらいのスペースを必要とするのか、つくる場所は陸上なのか地下なのかを教えてください。
また、廃棄物処理といった問題はこれから大変重要になってきますので、十分検討していただきたいと思います。

(事務局)
廃棄物の問題については、今後の法規制の動向や築地の現状等を説明して、今後やらなければならない基本的な方針を確認しただけだったと思います。
現在の築地では、リサイクルされているものもあれば、清掃工場で年間数億円をかけて焼却されているものもある。これからは、リサイクルされていないものを今の焼却費より安くリサイクルする方法を考えなくてはならないわけです。
数年前から、施設内で出たゴミは外へ出さないという基本原則ができましたが、それを敷地内で本当に行ったときにコストがどうなるのかということも検討したうえで、敷地内に廃棄物処理施設を整備した方がいいのか悪いのかということを判断していきたいと思っています。

(委員長)
続きまして、「新市場づくりの検討項目のまとめについて」について行いたいと思います。なお、この資料に関する質疑は次回行いますので、今回は説明のみにさせていただきます。

(事務局)
まず、表紙をおめくりいただきまして、表の形式をご覧ください。
「1 取扱規模、部門構成、ゾーニング」と書いてある部分は当初お示しした6分野そのものです。それから、「検討事項」も17項目そのものです。「検討の方向性」については、一部修正したものもありますが、大部分は当初お示しした検討項目がそのまま載っております。そういう意味では、「検討の方向性」の提示があって議論を行い、次に、四つの専門部会に分かれて踏み込んで議論を行った。それをまとめるとこういう表になるわけです。
この資料の中には、私の意見が反映されていないとか、少し厳しく決めているといった部分があると思います。しかし、これまでの議論については、このようにまとめたいと思っています。中身については、今後、議論していきたいと思っています。
「(基本構想(案)の骨子)」と書いてありますが、基本構想段階に書き込む事項として中身の確認ができれば、これが基本構想要約版になると思います。具体的な構成については今後検討していきますが、基本構想の要約版としての意味合いから、あえて「骨子」をつけています。
まず、「取扱規模」の目標取扱量ですが、「新市場の取扱量は、現在の取扱量をやや上回る水準で設定することとする。」ということにしたいと思います。また、物流量の見通しとしては、「集散品等の荷扱量を加えて設定」したいと考えています。
次に「ゾーニングの考え方」については、賑わいゾーンは「市場の物流活動に伴う騒音等を隣接街区から遮断するための緩衝帯とする」ということを明確にして、「千客万来ゾーンのイメージ」に記載されている建物は、緩衝帯として建設し、千客万来施設、オフィス、駐車場などにします。面積は最大3.5haと考えています。
「部門構成のあり方」については、まず、ゾーニングが決まらないと何も決まらないので、決めてもいいのではないかという意見もありましたので、「部門別配置案の決定にあたっては、各配置案ごとに、卸・仲卸売場等主要施設の規模と位置関係、駐車場・動線等を作成し、比較検討を行ったうえで判断する必要」があるというように記載してあります。
基本構想策定段階ではこういう表現にし、基本計画を策定する段階の冒頭で一応の配置を決めて、さらに詰めていきたいと思っています。
4ページに関しては、「ゆりかもめ」から千客万来ゾーンまで歩行者用デッキを整備するということを明確に記載しました。
「桟橋」についてですが、桟橋から市場への荷物の搬入方法については、トラックを使うしかないと思っていますので、このように記載してあります。
「物流システム」については、量販店対応の買出人あるいは仲卸は、バースを使ってトラックに荷物を積むことができるとは思いますが、小口買出人は全ての荷物をバースから引き取るというのは難しいと思っていますので、それをどうするかということをこれから検討するために、このような表現にしてあります。
「情報インフラの整備」については、卸・仲卸等専門部会で議論した結果を、「市場業者の中には、情報システムの開発・運用に伴うコスト増への懸念や、取引情報を公開することに対する商売上の不安等が見受けられる」というような表現で記載しています。続いて、その下に、開設者としては、これぐらいはやるべきであるというように記載しました。基本構想に記載するときは、ここの部分の記載方法をどうするかをこれから検討したいと考えています。
「衛生管理の確立」については、先ほど「物流システム」で説明したように、場内搬送車両の使用は建物内に限る、駐車場には行かせない、場内動線は走らせないということを原則にしていますが、そうなると施設間の荷物のやりとりはどうするのかということについて、詰め切れていませんのでこのような表現になっています。
また、「ソフトウエア対策」についても、基本的には、皆さんが抜本的に取り組むという考えですので、「市場業者からの具体策の提案を待って、協議する。」という表現になっています。
次に「環境対策」です。ここでは「ごみの削減量、リサイクル化率等について目標値を設定し、目標達成の具体的方策を検討する。」と表現していまして、目標値を設定することについて提案をしています。以前、築地市場においてもリサイクル率の目標値を設定し、それなりの効果はあったわけですが、途中で終わってしまいましたので、今回はさらにはっきりしたものを出していただきたいという話です。
「地域に貢献する千客万来ゾーン」については、「市場施設を都民・消費者に開放する場合」だと、消費者や都民への対応は仲卸売場で行うので、見学・学習関係の施設だけを用意する必要がある。これが「融合型」です。
次に、施設を開放するといっても、特定の日や入場登録をした者だけに限定するという考え方や、施設全部を開放しないで、部分的に開放する場合も考えられます。
それから、消費者や都民へ対応する施設を別に設けるという場合も考えられます。
以上のように整理をしまして、千客万来専門部会で検討を行いました。
次の「卸売業者・仲卸業者のあり方」と「卸・仲卸業者の経営規模、業者数」の「検討結果」については、まとめて記載しました。
「売場施設のあり方」は二つに分けて検討を行いました。最初に検討したことは、卸・仲卸売場の総面積をどう考えるかということです。次に検討したことは卸・仲卸売場の整備ですが、衛生基準等から必要となる仲卸店舗の面積については議論が最後まで行きませんでしたので、「必要な仲卸店舗の面積については、引き続き協議する」というような表記にしてあります。
最後のページについてはあまり議論ができませんでしたので、「整備手法の多様化」については、例示した施設の整備は、「原則として民活型土地利用システムを活用」という表記にしました。
資料については以上です。表現も含めて質問については次回以降にお願いします。

(委員長)
資料の表現の違いは、現時点での決定度合いの必要性に応じた結果です。なかには、専門部会でもっと議論を行いたかったが、そこまでは詰め切れなかったのでやむを得ずそういう表現にしたものもあります。次回以降は、表現も含めて、基本構想に書き込む事項が抜けているといったことも議論していただきたいと思います。
いきなり資料をお配りして、質問というのも何ですが先ほどの説明を聞いて何か疑問な点がありましたらお願いします。

(委員)
水産から青果、もしくは関連へと、この広大な面積の中や各ゾーンを跨いで人が移動する場合の手法は、どの辺で検討するつもりですか。

(事務局)
基本的に建物の外で荷物を動かすときは、トラックをはじめとする車両を考えているわけですが、人が移動する場合についてはそこまで検討が進んでいませんので、ゾーニングを併せながら検討していきたいと考えています。

(委員)
先ほど部門配置案を絵にするという話がありましたが、次回には間に合いますか。

(事務局)
次回には間に合いません。
都としては、基幹市場として、必ず必要になる各施設には最低面積というものがあると思います。それを、専門部会の中でそれを皆さんにお聞きしてきたわけです。それが分からないと都としてもレイアウトできないので、イメージ図が作れない。また、皆さんにしても、ゾーニングがわからないのに、施設に必要な面積を出すことができないという話になってしまうわけです。
そうなると話が進みませんので、卸売場や仲卸売場に必要な面積を仮に算出して、仮配置すれば動線などがはっきりしますので、もう少し具体的な議論ができると思いますので、なるべく早く作成して、皆さんにお示ししたい。こういうことです。
ただ、今からイメージ図を作成する。できたらそれをすぐに皆さんにお示しする。またすぐに中身について検討を行い、その結果を3月の基本構想に盛り込むというのはできないと思っていますので、あくまでも、今後の検討資料として3月を目途に皆さんにお渡しして、それを基本計画策定段階で議論したいと思っています。

(委員)
この資料では、「取扱規模」が最初に出てきて、「検討結果」は、「需要は、今後30年程度は現在の水準が続くと予測する。」と書かれてありますが、実際は、バブルがはじけた後、減少したわけです。
新市場の取扱目標は、青果2000トンというように記載されていますが、新市場が開場するまでに10年以上あるわけです。基本構想とは、その時点を予測して記載するものだと思いますが、その間の流動性というものをどうやって基本構想に盛り込むのかをお聞きしたいと思います。

(事務局)
それについては、そういうことを盛り込んだ書き方という意見をいただいたうえで、それを反映させていきたいと思っています。
今まで行った議論では、そういう流動性については増設余力という処理方法が一番ではないかという結論に達しています。しかし、増設余力の具体的な処理方法については決まっていませんので、現時点ではそこまで明確に記載していません。

(委員)
以前、青果の取扱量について議論を行ったときに、卸も仲卸も2000トンを目標にしようというような話が出たわけですが、商物分離などの減要素もあって、なかなかその根拠が出せなかったという経緯があります。ですから、最低限確保したい取扱量を明確に記載してありますので、これはこれでいいと思います。今後は、流動性の部分について検討していきたいと思います。

(事務局)
東京都と業界でお互いに言っている取扱量に差がありましたので、これを何とかすりあわせようとして2回ほど議論を行ったのですが、最終的に数字がすりあいませんでしたので、このような表現方法になりました。

(委員長)
ここの表現については、東京都から、皆さんに対して青果・水産のそれぞれの業界が考えた希望する取扱量の根拠をお示しいただきたいとお願いしたのですが、明確な答がありませんでしたので、期待値をそのまま基本構想に書き込むという考え方をするわけにもいかないという議論の結果です。
「取扱規模」については、これを前提として、今後検討するということで議論が終了したのでこういう表現にしましたが、基本構想に書き込むに当たって、もう少し踏み込んだ書き方にするということであれば、再度議論をお願いしたいと思います。
それでは、次回は、この資料の最初から質疑応答を行いたいと思います。
つきましては、これまでにお配りした資料や議事録を改めて見直しをして、何か気づいたことがありましたら、ご指摘をいただきたいと思います。

(事務局)
次回の検討会は24日に開催、その後、建設協議会を2月3日に開催する予定です。その建設協議会には、本日皆様にお配りした資料に次回の検討会で皆様から頂戴した意見や議論の結果などを反映させたものを提出する予定です。
2月3日の建設協議会で、この資料を基にして、基本構想の案文づくりに入る、またその案文づくりを検討会で行うという合意がなされれば、2月3日以降、もう一度、検討会を開催して、中身について検討したいと思います。
どういうような形で合意するか分かりませんが、合意するとすれば、中身について細かく、基本構想の草案づくりに入るということになると思います。
それを受けて、検討会で基本構想の草案を作成し、3月の建設協議会に提出して最終的な合意が得られれば、そこで協議終了ということになると思います。

(委員)
3月中に終了するつもりですか。

(事務局)
基本構想そのものは、今までの検討内容に基づいて東京都の責任において策定する予定ですので、協議については3月中に終了したいと考えています。
2月3日の協議会から2月21日に予定している検討会までは間があいていますので、各団体ごとに基本構想の草案づくりの議論をしていただきたいと思います。

(委員)
基本構想策定は3月末で一応終了して、4月からは基本計画策定に入るわけですが、現在の検討会はそのまま継続になるのでしょうか。

(委員長)
具体的なことは、決まり次第お知らせします。

(委員)
ゾーニングについても、基本的なことは2月21日までに決める予定ですか。

(委員長)
ゾーニングや部門構成を決められるだけの要素があれば決めても構わないですが、先ほどご説明したとおり、多分そこまでは行かないと思います。むしろ、それを基本構想の中でどういうふうに表現するかというのを検討したいと思います。
それでは、これで閉会とします。どうもありがとうございました。

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