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福島県いわき市小名浜魚市場で被災産地支援研修会を開催しました!

平成28年4月1日
東京都中央卸売市場

東京都中央卸売市場は、震災から5年が経過した平成28年3月16日(水曜日)、新たな施設に生まれ変わった「福島県漁業協同組合連合会地方卸売市場小名浜魚市場」において、都内の消費者の方々を対象に被災産地支援研修会を開催しました。
現在、福島県のいわき地区の漁協では、週1回の試験操業が続いていますが、海域や業種が拡大されるなど、本格的な操業、出荷に向けた取組が着実に進められています。
こうした産地の水産物の状況について、都内の消費者の方々に、試験操業や検査体制の説明、漁業関係者との意見交換などを通じた安全・安心の取組を実際に見聞きして、より多くの方々に伝えて頂くことで、消費拡大や風評被害の解消に繋げるための研修会を開催しました。

新しくなった小名浜魚市場に到着!

新しくなった小名浜魚市場に到着!

当日は、53名の消費者の方が都庁からバスで小名浜魚市場に向かいました。車中では、放射性物質の基礎知識を解説した動画や復興に向けた「いわき市みせる課」の取組をお伝えする動画などを放映しました。

研修会場の小名浜魚市場では、福島県水産試験場の藤田漁場環境部長から福島県における海産魚介類モニタリング結果の概要について説明がありました。
震災後約33,000件、現在も毎週200検体程度の検査を行い、翌日にはその結果を福島県庁のホームページや新聞等で公表しているとの説明がありました。
また、検査の結果、国の基準を上回るものは年々減少し、平成27年度はこれまで1件も基準値を超えるものは出ていないとのことです。
魚介類への放射性物質の影響については、時間の経過と共にすべての魚介類で放射性物質の割合が明白に低下していると、魚種ごとに詳しい説明がありました。
続いて福島県漁業協同組合連合会の鈴木専務理事から、福島県における試験操業の取組について説明がありました。
福島県沖は、親潮と黒潮がぶつかる潮目の海に豊かな漁場が形成され、そこで獲れる魚介類は「じょうばんもの」と呼ばれ、高く評価されていました。しかし、東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で、操業自粛を余儀なくされ、現在は魚種と海域を限定した操業と出荷を試験的に実施しています。
水揚げされた魚介類には、県が行うモニタリング検査と併せて、漁協独自のスクリーニング検査が行われ、国の基準(100ベクレル/㎏)よりも厳しい50ベクレル/Kg以下のものだけに「検査証」が貼られ県内外に出荷されています。

説明に熱心に耳を傾ける参加者

説明に熱心に耳を傾ける参加者

多くのご質問・ご意見がありました

多くのご質問・ご意見がありました

福島県や漁業関係者との意見交換においては、参加者から「漁業者の生活はどのような状況なのか」「今後の本格操業、復旧の見通しはどうか」といった質問や国の基準を上回る厳しい自主基準に基づき検査していることを知り、「ここまでやっているなら安心して周りの人にも勧められる」など、産地での安全・安心の確保に向けた取組を高く評価する多くの声をいただきました。また、「日本を訪れる外国人の方にもわかりやすいPRを工夫できないか」とのご提案もいただきました。
参加者はその後、高度な衛生管理に対応した閉鎖型の荷捌場など昨年3月にしゅん工した最新鋭の市場施設を見学し、スクリーニング検査所では、測定器9台を使って魚種ごとに行う検査方法等について説明を受けました。


最近は、検査機器の性能も大きく向上しており、従来はミンチ状に前処理した検体の測定に20~30分要していましたが、現在は、切り身のままでも3分程度で検査できる機器が新しく導入されています。

検査の方法に興味津々

検査の方法に興味津々

スクリーニング検査機器

スクリーニング検査機器

昼食は、おかみさんのメニュー紹介を聞きながら、試験操業で水揚げされた「じょうばんもの」の「めひかり」や「にくもちがれい」のほか、福島県産のお米や野菜など、福島限定定食を堪能しました。

福島限定定食を堪能

福島限定定食を堪能

訪問した小名浜魚市場

訪問した小名浜魚市場

バスの中でご協力を頂いたアンケートの結果は以下のとおりです。

問1 モニタリング検査体制について理解できましたか。

よく理解できた 45.3% ② ほぼ理解できた 49.1% ③ あまり理解できなかった 1.9%

問2 試験操業の取組状況について理解できましたか。

① よく理解できた 62.3% ② ほぼ理解できた 37.7% ③ あまり理解できなかった 0%

問3 今回の研修で、被災産地の水産物に対する見方は変わりましたか。

① 非常に良くなった 35.8% ② 良くなった 52.8% ③ あまり変わらない 5.7%

問4 風評被害を減らすために、何が必要だと思いましたか。(複数回答)

① 放射性物質の正しい理解 62.3% ② 福島県品の積極的な購入 37.7% ③ 検査体制など産地での取組のPR 77.4% ④ その他 13.2%

(その他の主な意見)

  • 研修会等に参加した人がそれを多くの人に伝えること
  • 安全、安心という価値を下げないこと(検査体制の維持継続)
  • 正確な検査結果と取組内容そのものの提示

研修会に参加しての感想を聞かせてください。(自由意見)

  • 一生懸命に安全・安心のために努力していらっしゃることが理解できた。
    風評被害かもしれないが、もっとPRが必要だと思う。
  • 周りにはまだ福島県産を敬遠する人もいるので、今日見聞きしたことを伝えたい。
  • (検査を行っている)福島県産が一番安心できると思っていたが、今日の研修で改めてそれを確認できた。
  • 皆さんの大変な努力で詳しい検査が実施され、放射性物質の検出結果が国の基準以下となっていることが分かり、来てよかった。試験操業の対象魚種が増え、本格操業となると検査も大変かと思うが、消費者に安全であるという証拠を頑張って示し続けていただきたい。
  • 実際に現地に行き、そのお話を聞くことでとても現実感をもって理解できた。少ない人数からも口伝えで伝わることはあると思う。帰宅したらまず家族から、友達にもお話をしていこうと思う。
  • 震災直後から明らかに放射性物質は減ってきていることが分かった。新しくなった小名浜市場で今後更に多くの魚が水揚げされるようになることを期待する。きちんとした検査体制が整っているのだからたくさんPRして大消費地である東京方面にもっと流通させて欲しい。

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