正月用品の見通し(水産物)
平成28年12月16日
東京都中央卸売市場
鮮魚・冷凍15品目
概況
入荷量:鮮魚、冷凍品及び加工品の一部でやや少ない品目もありますが、全般的には昨年並みとなる見込みです。
価格:水揚げの減少、生産コストの上昇などの影響もあり、昨年よりやや高いものが多くなる見込みです。
安い
昨年並
高い(かなり高い)
やや安い
やや高い
品目 ※品名をクリック すると拡大写真が見られます。 | 主要産地 | 見通し (築地市場せり人のコメント) | 卸売価格 の見通し (昨年比) |
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生鮮クロマグロ |
(天然) 北海道 青森ほか (養殖) 鹿児島 長崎ほか |
天然物は水揚げ次第ですが、津軽海峡産は漁が芳しくなく、この状況が続くと入荷は少なくなりそうです。逆に、養殖物は昨年並みかやや多い入荷が見込まれます。 価格は、天然物は入荷状況や魚体の品質次第では高くなり、品質がほぼ一定の養殖物は昨年よりやや安くなるでしょう。 |
(天然) (養殖) |
生鮮メバチマグロ |
千葉 宮城ほか |
不漁続きで水揚げが少ない中、高騰する天然クロマグロの影響も出ているようです。 昨年よりやや少ない入荷が見込まれ、価格は昨年並みかやや高くなるでしょう。 |
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冷凍クロマグロ |
大西洋 (アイルランド沖・ニューヨーク沖) |
漁獲割当量が増加されたことにより、昨年よりやや多い入荷が見込れます。 魚体の品質によって価格差が広がる傾向にありますが、全般的には昨年よりやや安くなるでしょう。 |
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冷凍メバチマグロ |
太平洋 大西洋 インド洋 |
世界的な不漁から国内在庫も不足し、例年になく価格が高騰しています。 今後も少ない入荷が見込まれ、価格は昨年より高くなるでしょう。 |
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冷凍ミナミマグロ |
インド洋 (シドニー沖 ほか) |
漁獲制限の効果もあって、資源量は回復傾向にあります。 昨年並みかやや多い入荷が見込まれ、価格は昨年よりやや安くなるでしょう。 |
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養殖ハマチ |
鹿児島 愛媛 大分ほか |
昨年より在池量がやや少なく、浜値が高い傾向にあります。 天然ブリの水揚げにもよりますが、価格は昨年並みかやや高くなるでしょう。 ※在池量・・・養殖業者が生簀で育てている量 |
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養殖カンパチ |
鹿児島 愛媛 香川ほか |
昨年より在池量が多く、浜値がやや安い傾向にあります。 年内はこのまま横ばいの状態が続くと見込まれ、価格は昨年よりやや安くなるでしょう。 |
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養殖マダイ |
愛媛 熊本ほか |
昨年より在池量が少なく、浜値が高い傾向にあります。 年内はこのまま横ばいの状態が続くと見込まれ、価格は昨年よりやや高くなるでしょう。 |
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養殖サーモン/トラウト |
ノルウェー チリ ほか |
産地により在池量はまちまちですが、ノルウエー産は例年並み、チリ産は大幅に減少する見込みです。 世界的にも需要が高く相場が高止まりしており、価格は昨年並みかやや高くなるでしょう。 |
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煮ダコ |
モーリタニア モロッコほか |
主産地であるモーリタニア産の供給量が減少したため、昨年よりやや少ない入荷が見込まれます。 価格は昨年並みかやや高くなるでしょう。 |
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活伊勢エビ |
三重 和歌山 千葉ほか |
全国的に水揚げが少なく、サイズによっては入荷が極めて少なくなるかもしれません。 浜値は高い傾向にあり、価格は昨年より高くなるでしょう。 |
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活車エビ(養殖) |
鹿児島 沖縄 熊本 ほか |
夏場の暑さの影響で、産地によっては在池量が少ない養殖場もあるようです。 昨年並みかやや少ない入荷が見込まれ、価格は昨年よりやや高くなるでしょう。 |
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冷凍煮タラバガニ |
アメリカ (アラスカ) ロシア |
昨年に続いてロシアからの供給量が大幅に減少することに加え、今年はアラスカ産も減少しています。 対的な供給量不足から少ない入荷が見込まれ、価格は昨年より高くなるでしょう。 |
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冷凍煮ズワイガニ |
アメリカ (アラスカ) カナダ ロシア |
ロシア産、アラスカ産ともに供給量が激減したことから、全般的に不足感が強くなっています。加えて海外での需要も増加傾向にあり、価格は昨年よりやや高くなるでしょう。 | |
冷凍エビ |
アルゼンチン インド インドネシア ほか |
各国での順調な水揚げにより、供給量は比較的潤沢にあると見込まれます。 海外での需要が増加傾向にありますが、入荷、価格ともに全般的には昨年並みになるでしょう。 |