正月用品の見通し（水産物）

平成30年12月21日
東京都中央卸売市場

鮮魚・冷凍14品目

概況

入荷量：冷凍ミナミマグロなどごく一部の入荷は増加するものの、全般的には入荷は少なくなる見込みです。
価格：値下がりしたのはイクラや干スルメなど昨年高騰した商材が中心で、全般的には昨年並から高い価格が見込まれます。

品目 ※品名をクリック すると拡大写真が見られます。	主要産地	見通し	卸売価格 の見通し （昨年比）
生鮮クロマグロ	（天然） 北海道 青森ほか （養殖） 鹿児島 長崎ほか	天然物は、漁獲枠規制や漁模様の悪化で水揚量が減少しており、昨年より値段が上がる見込みです。 養殖物は、各地ともに在池量は多く安定しており昨年と同程度の値段を見込んでいます。品質も向上しており、色や肉質が良いのが特徴です。	（天然） （養殖）
生鮮メバチマグロ	宮城 千葉ほか	水揚量が減少しているため、価格の上昇が見込まれます。宮城県の東部の海域でこの時期漁獲される生鮮メバチは「ひがしもの」と呼ばれ、天然クロマグロに負けない脂の乗りと色の良さがあるためおすすめです。
冷凍クロマグロ	大西洋 （アイルランド沖・ニューヨーク沖ほか）	値段については高値が維持され、昨年並になる見込です。
冷凍メバチマグロ	太平洋 大西洋 インド洋	昨年より入荷量は若干減少しますが、昨年並の価格で推移する見込みです。冷凍メバチの赤身は比較的品質が良い割に安価ですのでぜひ食べていただきたいです。
冷凍ミナミマグロ	ケープタウン シドニー沖	入荷数量は増加し、脂がのった比較的良質な物は、割安感があります。赤身も昨年よりは若干下げる見込みです。
養殖ハマチ	鹿児島 愛媛 大分ほか	在池量は自然災害の影響により若干少ないですが単価は昨年末と同じくらいで推移する見込みです。餌の技術の向上により品質は年々良くなっています。用途が広く年末年始には欠かせない商品です。
養殖カンパチ	鹿児島 愛媛 香川ほか	昨年より在池量は少なく、単価高で推移する見込みです。血合いの色がハマチと比べ色持ちが良く刺身向きの商材です。
養殖マダイ	愛媛 熊本ほか	単価高が続いていますが年末も横ばいで推移する見込みです。マダイは刺身、焼き物等用途が広く、またお祝いごとには欠かせない商材のため年末年始は需要が伸びます。
煮ダコ	モーリタニア モロッコ ほか	昨年と比較して現地での原料が少なく、単価で３から４割高と今までにない高値で取引されると見込まれます。
活伊勢エビ	三重 和歌山 千葉 ほか	冷凍品との兼ね合いで、昨年より生鮮品がやや安くなっています。年末まで手ごろな値段で推移する見込みです。
活車エビ（養殖）	鹿児島 沖縄 熊本 ほか	中心サイズ（ｋｇ当り30～50尾入り）は昨年より在池量は少な目ですが、価格は昨年並です。大型サイズは昨年より安くおすすめです。
冷凍煮タラバガニ	アメリカ （アラスカ）	漁獲枠が大幅に減少し、対日向けの数量も少なくなっています。ロシア等の他の産地からの入荷も少ないため年末にかけて高値となる見込みです。
冷凍煮ズワイガニ	アメリカ （アラスカ） カナダ ロシア	アラスカ、カナダ、ロシアからの搬入が大幅に減少し年末にかけては高値が続く見通しです。カニサラダや寿司種、カニグラタン等におすすめです。
冷凍エビ	アルゼンチン インド インドネシア ほか	アルゼンチン赤エビは新物の搬入が少なく、昨年より高値で推移する見込みですが、エビ全般が高いなかでまだまだ安価です。 ブラックタイガーは搬入が少なく、人気の大型サイズは昨年より値上がりしますが小型サイズはやや安い見込みです。	（アルゼンチン赤エビ） （ブラックタイガー）

在池量…養殖業者が生簀で育てている量