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江戸川区北小岩「魚義商店」

移り変わる街の中で、魚の旨さを伝えていく

日本人に不可欠の食材

京成線小岩駅を降りてすぐの場所に店を構える魚義商店。先代がこの地に店を開いたのが55年ほど前。現在の店主渡邊一夫さんは2代目にあたる。柴又通りが近く下町のイメージだが、先代が店を開いた頃は、閑静な住宅街だったそうだ。その頃は鮮魚店のほか、精肉店、青果店など、各食材を扱う専門小売店が軒を連ねており、その後のベビーブームもあってよく売れた。しかし時代は変わり、核家族化や食の多様化で、魚が食べられなくなったことを渡邊さんは痛切に実感している。
「日本人に魚はなくてはならないものだと思います。でも、家庭で台所を担う主婦が魚を食べて育っていないからでしょうか、魚が食卓にのぼらなくなった気がします」と渡邊さんは少し寂しそうに語る。
そんな渡邊さんには強い味方がいる。長男の慎太郎さんだ。父親の背中を見て育ってきたので小さい頃からお店をやりたいと考えていた。だが、一方で建築にも興味を持っていた慎太郎さんは、迷った末に一旦は建築会社に就職する。しかし紆余曲折あって元々やりたかった家業を継ぐことにした。今では父親と並んで黙々と魚を捌く。「目をつぶってもさばける」という2代目の技と目利きを受け継ぐ毎日だ。

京成線小岩駅すぐの店舗

京成線小岩駅すぐの店舗

親子並んで黙々と魚を捌く

親子並んで黙々と魚を捌く

新しいお得意さん

かつての閑静な住宅街は人々の流れが変わり、マンションが立ち並んで、サラリーマン世帯を中心とした新しい若い世代が入ってくるようになった。しかし、若い世代の家庭で料理をする機会が少なくなったためか、小売店に訪れる客足も昔より少なくなった。「でも・・・」と渡邊さん。「50年この街でやっているという過度な自負みたいなものもあったと思うのです。皆自分の店を知っているはずだという・・・」。
街は世代が変わり人の様相も変わっている。自宅とスーパーとの往復で、小売のお店の存在自体を知らない人も多いのだ。が、そういった人々も何かの機会にお店を訪れることがある。その時こそ対面販売の強みを生かすときだ。今夜は鍋にしたいと聞けば、その日一番の食材を伝える。小売ならではの心のこもった商いだ。鮮魚はもちろん、煮付けなどの惣菜もおいしさでは負けない。実際それまで小売店には足が向かなかった客が、魚義の品を知ってから足繁く通うようになった。

ザルに入れられたつり銭。懐かしい光景

ザルに入れられたつり銭。懐かしい光景

美味しいものに素直な子どもたち

かつて行政の補助もあって産直品を扱ったことがあった。秋に旬の気仙沼のサンマといったある特定の時期に特定の産地品であれば一時的に売れたことはあったが、しばらくするとうまくいかなくなった。どうしても扱う品も数も限定されてしまうのだ。その点市場を通せば日本中どこの魚でも手に入る。また食の安全について近年特に注目されるようになったが、市場ではずっと以前から衛生検査をしているので品物の豊富さに加え、安全安心な品が手に入るのだ。
最近やはり日本人は魚が合っていると実感したことがあった。それは保育園に納めをまかされるようになったときのことだ。それまで納めていたところから、渡邊さんのような地元の専門店に変わったとたん、子たちがお替りをするようになったそうだ。「子どもたちの方が美味しいものに素直なんですかね」と渡邊さんは笑う。
本当に良いものを伝えていく。その「良いもの」を知る専門家として、地道に親子で魚を捌いていく毎日だ。

主人の渡邊一夫さんと息子の慎太郎さん

主人の渡邊一夫さんと息子の慎太郎さん

データ

魚義商店
〒133-0051 東京都江戸川区北小岩2-9-2【地図】
TEL:03-3657-2839 FAX:03-5693-8994
営業時間:9:00~19:00
休業日:日曜日、祝日

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