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港区麻布台「東京ガーデン」

2代目と3代目、考え方の違いが店を活性化

戦後間もなく、麻布の地に開いたお花屋さん

東京タワーを仰ぐ港区麻布台。各国大使館やオフィスビルがひしめく桜田通り沿いに「東京ガーデン」は店を構える。創業は戦後間もない1946年だ。創業者は戦前に園芸学校で農園業を学び、国策事業としての満州開拓に参加した。現地では人々に種の植え付けや球根の栽培の仕方などを指導。終戦を迎え、それまで培った技術と知識を生かして「東京ガーデン」を創業した。
店は二代目の小林徹さん、三代目となる長男の寛さんと引き継がれる。
三代目の寛さんは、麻布の地で生まれ育ち、両親が店を切り盛りする姿をずっと見てきた。しかし、当初は花に対する関心も高いものではなく、家業を継ぐつもりもなかった寛さんは、大学卒業後は一般企業に勤務していたのだという。

画像:オフィス街の一角にある店舗

オフィス街の一角にある店舗

代々受け継ぐ精神

「家業を継いだ今でも、興味はないかもしれませんね」と寛さんは笑う。だが、商売として携わることとなった以上、過度な思い入れは障害になることもある。「殺風景な場所でも花一輪あるだけで気分を和ませてくれる」と言う父親とは、一緒に仕事をしていて意見が食い違うことも少なくない。しかしそうした商品や経営に対する考え方、感覚の違いが、店を活性化し発展させてきた。
一方で創業以来のモットーである「安心・確実・対応」の精神は三代目まで貫かれている。顧客が実感できる「安心」、品物が無事届けられるまでの「確実」性、そして、花を届けた後もきめ細かいアフターフォローとしての「対応」だ。店の場所柄、企業や法人相手が多く、真摯なサービスが支持されて多くの固定客を持つ。

画像:発送直前のプレゼント用の花を入念にチェック。

発送直前のプレゼント用の花を入念にチェック。

画像:オフィス街を歩く人々を和ませる

オフィス街を歩く人々を和ませる

プロとしての厳しい目

全国の生産者と積極的に交流する中で直接取引の話が出ることもある。しかし、花がベストな状態はすぐに別の地域と移ってしまう。花はそれだけデリケートなのだ。その時の最良な品を得ようとすれば、全国からさまざまな品種がさまざまな状態で集まる市場に行くのが一番になる。
週5日、寛さんは大田市場に仕入れに出かける。気心が知れ笑顔で挨拶する間柄の同業者もせりとなれば競争相手だ。「欲しい品が他の人に落札されると面白くないですね(笑)」。最近ではネットを通したせりもあるが、寛さんは必ず市場に行き自分の目で確かめる徹底した現物主義だ。花という商品であるがゆえだ。もともと花に興味がなかったからこそ、あらゆる品に私情をはさまず妥協を許さない厳しい目が注がれる。
「花は心のよりどころ」という父親に対して「花はぜいたく品」と寛さんは言い切る。店伝統の精神を踏襲しながら、新しい感覚でお店のさらなる発展に意気込む三代目を、そっと二代目の父がそばから見守る。

画像:社長の小林寛さん(左)と会長の父・徹さん

社長の小林寛さん(左)と会長の父・徹さん

データ

東京ガーデン
〒106-0041 東京都港区麻布台1-7-3
TEL:03-3583-5587 FAX:03-3584-3787
営業時間:8:30~20:00 8:30~18:00(土曜・祝日)
休業日:日曜日(予約可)

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