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品川区豊町「フレッシュミート&デリカ 中村忠商店」

昔の肉の味をお客さんに提供したい。生産者と連携し、ハートで商売するこだわりの店。

おいしい肉でお客さんと生産者をつなげる

戸越銀座商店街の銀六会ゾーンに位置する「フレッシュミート&デリカ 中村忠商店」。
「専門店が昔みたいに手広くやるというよりも、お客さんに生産者をつなげるっていうかな、生産者の顔が見えるような商売をやってます」と語るのは店主の中村文好さん。
お客さんに生産地が見たいと頼まれれば連れていけるくらい生産者と密接な結びつきがあり、エサや育て方にもこだわった昔ながらのおいしい肉を提供しているという。
「こだわるとぜったい量販はできないんですよ」と話すように、仕入れから販売までの工程を一貫して行っているのはもちろんのこと、豚肉も牛肉もメス以外は一切販売せず、ときにはオーダーカットも行っている。
「うちの店は味で来てくれるお客さんがほとんど。別に安く売ってないし、特売をどんどんするわけでもない。でも、『中村さんのとこは高いけどおいしいわね』って」
生産者と懇意にしていると聞けば、おのずとその品質への安心感やおいしさへの期待感が生まれる。お客さんもその点を高く評価しているのだろう。

画像:東京でいちばん長い商店街として有名な戸越銀座に店舗を構える

東京でいちばん長い商店街として有名な戸越銀座に店舗を構える

ハートで商売することが信念

もともとは卸売業から始まったという同店。
「終戦後、親父の代からずっとここでやってます」
かつて父親と叔父を同時期に亡くし、卸売業をたったひとりで続けなければいけなくなった当時30歳の中村さん。「全員先輩だった」お得意さんに集まってもらい、こう切り出したという。
「技術的にはみなさんにはかなわないけど、私はハートで商売しますから、よろしかったらつきあってください」
以来、"ハートで商売"は中村さんの信念となった。
「あたしは自分の子どもに食べさせられないものを売りたくない。だから生産者にもよく言うんですよ。『自分の子どもにできないことを牛や豚にするな』ってね」
曲がったことが嫌いだと話す中村さんはこうもつけ加える。
「あたしが、儲かるからってインチキな仕事してたら性格的にダメですよ。性格に合わない商売をやったら絶対長続きしないし、最終的に人に迷惑をかけることになる。お客さんに迷惑をかけるか、同業者に迷惑をかけるか」
お店が長く続いているのは、取り扱う品物をはじめ、お客さんやお得意さん、同業者への誠実な思いがしっかり伝わっているからなのかもしれない。

画像:お話を伺った中村文好さん。奥にいるのは跡継ぎの息子さんだ

お話を伺った中村文好さん。奥にいるのは跡継ぎの息子さんだ

味にも品質にも昔流のまっすぐな取り組み

お客さんと生産者を結んでいる同店だが、扱っている品物は産直ではなく、100%市場を経由している。
「肉を販売するうえでいちばん大事なことは、味が平均していること」
そのための生産者との提携であり、市場という大組織の仲介があるからこそ、安定した仕入れと安定した経営が実現できるのだという。中村さんはこうも続ける。
「仲卸さんなり荷主さんなり、信頼をおけるからね。トラブルがあったときでも市場を通して調べられるし。安心を買っていると思ってる」
中村さんは終始、「うちは昔流のお肉屋さん」と評していたが、肉の味や品質へのまっすぐな取り組みは、時代がどう変わろうと不変のもの。当たり前のことを当たり前に続けることが昔流ならば、同店のような昔流が主流となってくれることを切に願う。

画像:ステーキ肉をオーダーカット

ステーキ肉をオーダーカット

画像:店頭ではコロッケや串カツ、お惣菜なども販売している

店頭ではコロッケや串カツ、お惣菜なども販売している

データ

フレッシュミート&デリカ 中村忠商店
〒142-0042 東京都品川区豊町1-5-2
TEL:03-3781-5129 FAX:03-3781-5129
営業時間:9:00~19:00
休業日:日曜日、祝日

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