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墨田区東向島「だいき青果」

「いつでも美味しいものを」という思いが
「旬」へのこだわりに現れる

戦後の街の移り変わりを見守ってきたお店

東武スカイツリーライン、東向島駅の出口を出て右へ。コンビニエンスストアのある角を曲がってすぐにだいき青果がる。入り口右には「旬を知る店」の看板。二代目ご主人の阿部敏(とし)さんにお話を伺った。
「父が栃木から出てきて、ここで店を開けたのが昭和23~4年。戦後まもなくですね。この地域を活き活きとしたものにしたくて、お客様と一緒になっていろいろやってきました。例えば、この季節には、店の奥には鈴虫がいます。常連のお客様が、ウチの野菜で育った鈴虫はよく鳴くよと言って、育てた鈴虫をくださるのです。欲しいというお客様にはタダでお分けするんですよ。昔はどこの家にも鈴虫がいましたよね。そんなことからでも、街がにぎわえばいいと思って」
先代の頃には、平井や千葉、行徳など、あちこちに支店を出しては、のれん分けしていたそうだが、今はこちらの店と、近くにある本店だけだそうだ。
「この店は、江戸野菜、とりわけ『寺島なす』のアンテナショップになればいいと思い、店舗を借りたのです」
『寺島なす』とは、初めて聞く野菜だったのでさっそく見せてもらうと、手のひらに乗るくらいの小ぶりで、しかししっかりと実のしまったなすだ。7年前に、ご主人が運命的に出会った野菜だという。

駅から徒歩1分でお店に到着

駅から徒歩1分でお店に到着

江戸野菜「寺島なす」で街おこし

「このあたりは昔、寺島という地名だったのです。将軍様に野菜をとどける御前栽畑(おせんざいばたけ)だったようで、『寺島なす』はこの地の名産品でした。ですが関東大震災でこのあたりの農地は被災者の住宅用地になりまして、それ以降はまさに『幻のなす』です。10年ほど前に、ここから程近い白髭神社に『寺島なす』に関する解説板が立てられて、それからだんだんと世間の関心が高まっていきました。200年、江戸東京・伝統野菜研究会代表の大竹道茂さんが国立研究開発法人・農業生物資源研究所に保存されていた種を取り寄せ、ナス作りの名人として知られていた三鷹市の星野農園に持ち込みました。こうして『寺島なす』は復活を果たしました」
ご主人が『寺島なす』を知ったのは7年ほど前。白髭神社の看板を見たときで、この地に『寺島なす』を復活させたい!という思いが強くなったのだそうだ。
「地域の活性化につながると直感したのです。そこで、同じ思いを持つ人たちと、寺島なすプロジェクトをはじめとするさまざまな活動にも取り組んでいるのです。将来的には、向島中学校の跡地を街なか農園にして『寺島なす』を栽培したいなんていう計画もありますよ。なす本来の香りがして、焼きなすやてんぷらにはうってつけ。フレンチやイタリアンに用いても、とても美味しいナスです。東京オリンピック・パラリンピックのある2020年には、『寺島なす』とこの街を、世界中の人にアピールできたらいいですね」

「献上品」の札がついた寺島なす

「献上品」の札がついた寺島なす

「旬を知る店」だけに、旬のくだものの品揃えも豊富だ

「旬を知る店」だけに、旬のくだものの品揃えも豊富だ

旬にこだわるのは、おいしさを追究したいから

市場を通して商品を仕入れることのメリットについてお聞きすると、八百屋は「裏方」だと、ご主人は言った。
「料亭や食堂、そしてお客様の食卓、そこが表舞台で、八百屋の活躍の場は、裏方としてそこを支えるところにあるんだと考えています。美味しい食材を裏方がきちんとお届けしてこそ、表舞台が輝く。ですから、値段じゃなく、食べて美味しいものをお届けしたい。
市場を通して商品を仕入れることの良さは、いつでも旬のいろいろな品物が、それも高品質のものがたくさん揃うことにあります。その中から、私どもが、目利きで品を選ぶのですから、美味しいに決まってますよ。
夏場だったらトマトですかね。みなさん、『おたくで買ったものでないとだめだ』と言ってくださいます。冬場だったらほうれん草。葉の肉付きがいいから、よその二把ぶんはありますよ。美味しいほうれん草を食べたかったら、どうぞ、うちにおいでください。
旬の野菜・くだものを揃えているのは、いつでも美味しいものをお客様に提供できるからなんですよ」
たとえ品物の相場が変動して値段が上下することがあっても、味の変動は抑えたい、とご主人は笑った。地元に密着した活動もしながら、旬にこだわる商いを続ける。看板の「旬を知る店」に偽りなし、だった。

『寺島なす』のTシャツを着て微笑むご主人

『寺島なす』のTシャツを着て微笑むご主人

データ

だいき青果
〒131-0032 東京都墨田区東向島5-8-13【地図】
TEL:03-3612-3264 FAX:03-3612-3264
営業時間:10:00~19:00
休業日:日曜日

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