青  果  物  の  週  間  市  況

 2005 年  7 月 第 4 週   ( 7月22日〜7月28日 )

東京都中央卸売市場
大田市場業務課(3790)6525
入荷量は全市場、相場は大田市場調べ

果実
品目 一日平均
入荷量
前週比 前年
同期比
取引 品種 産地 単位
Kg
価格 前週比 前年
同期比
高値 中値 安値
みかん 70 87 107 せり ハウス 佐賀 5 4,515 3,885 2,835 120 87
相対 ハウス 佐賀 5 4,725 3,439 2,625 103 85
りんご 76 92 98 せり ふじ 青森 10 9,450 4,179 1,575 106 121
相対 ふじ 青森 10 9,450 4,158 2,100 102 113
なし 83 171 47 せり 幸水 佐賀 10 5,775 5,005 3,360 - 98
相対 幸水 佐賀 10 5,775 4,011 2,100 127 87
もも 393 110 135 せり   山梨 5 3,465 1,575 210 69 48
相対   山梨 5 3,465 1,743 315 65 56
すもも 52 64 117 せり   山梨 0.7 347 - - - -
相対   山梨 0.7 347 275 158 96 99
ぶどう 73 111 70 せり デラウェア 山梨 2 1,575 893 735 35 89
  巨峰 長野 1 1,680 - - - -
  アレキ 岡山 1 5,250 2,331 1,050 76 91
相対 デラウェア 山梨 2 2,100 1,155 735 64 104
  巨峰 長野 1 1,680 1,470 1,365 - 101
  アレキ 岡山 1 - - - - -
アールスメロン 24 64 73 せり   静岡 1 3,150 1,050 263 91 111
相対   静岡 1 - - - - -
クインシーメロン 16 69 81 せり   茨城 5 - - - - -
相対   茨城 5 - - - - -
アンデスメロン 45 87 109 せり   山形 6 1,890 1,129 735 - 74
相対   山形 6 1,890 1,470 630 89 106
すいか 596 99 82 せり   千葉 13 - - - - -
相対   千葉 13 2,415 1,785 1,050 99 -
こだますいか 41 50 141 せり   山形 10 2,415 - - - -
相対   山形 10 2,625 1,659 735 99 93
総入荷量 1,862 93 95  


概況
概 況 (開市日数  今週5日・前週5日・前年5日)
 今週の一日平均入荷量は、1862トン。懸念されていた台風7号は産地に被害を与えることがほとんどなく台風通過後の28日の入荷には影響がみられなかった。しかし、今週の入荷状況は梨、もも、ぶどうは前週より伸びたものの他の果実が軒並み減少し前週比93%。昨年と比較してもみかん、もも、すもも、アンデスメロンが前年を上回った他は昨年が前進出荷だったこともあり前年比95%。梨は徐々に増えてきたが生育、出荷遅れを挽回するには至らず前年比47%。同じくぶどうも巨峰が前年比43%が響いて総体では同70%。巨峰は山梨産の出遅れが大きい。
 今週の市況は低調であった。最高気温が平年を上回る日が少なく、その影響で主要品目である西瓜の動きがあまり芳しくなかったことが一因。 価格は、品質が安定したりんご「ふじ」が前年比約2割高、贈答需要のあるアールスメロンが同約1割高。梨も前週よりあげてせりではほぼ前年並に上げ、先週まで高かったぶどう「デラウェア」はほぼ前年並に落ち着いた。一方、前年比安の品目はももが前年比約50%、西瓜が同75%と販売が昨年順調だった品目が目立った。
 産地の状況は山梨県が主力の桃に引っ張られる形で前年比105%だったが西瓜産地である山形県、長野県はそれぞれ同76%、同83%と品目に大きく左右される形となった。また昨年、自然災害に見舞われた新潟県は前年の4倍と平年並に回復。
 次週以降も入荷の中心品目は今週と変わらないだろう。梅雨も明け天候も順調に推移した為に生育遅れ、小玉果傾向も回復。出荷前進した前年には及ばないものの入荷は順調に推移する見込み。梨「幸水」の露地ものも入荷が始まり夏果実は本格化してくる。今年の果実は食味の仕上がりレベルが良いことから消費増が期待できるが、前年ほどの猛暑ではなく、西瓜の動きが前年に及ばないとの予測であること、出荷ペースも平年並であることから価格は前年安で推移すると思われる。