水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場 築地市場 水産農産品課

2007年9月2週 (9月7日〜9月13日) 前年同期 (9月8日〜9月14日)


1 品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
 一日平均取扱数量 ( t ) 2,079 880 489 709
 前    週    比 (%) 99 113 77 103
 前 年 同 期 比 (%) 98 101 98 96


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量(t) 主産地 銘柄 卸売価格(s/円)及び中値比較 今週の主力
上場
数量
前週比 増減 前年
同期比
増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比
(サイズ)
マグロ 27.2 83 63 各地 8,715 4,365 840 128 115
海外 6,300 4,750 3,675 102 191
メバチ 138.7 103 108 各地* 冷凍 3,990 853 630 105 94
アジ 65.8 132 125 長崎ほか 1,050 536 263 65 82
鳥取ほか 中小 735 420 168 76 83
サバ 43.2 107 93 宮城ほか 1,890 403 168 94 121 600g以上/尾
イワシ 17.0 436 90 宮城ほか 2,100 632 210 108 100 120-140g/尾
スルメイカ 50.1 99 124 青森ほか 945 395 252 82 73 20入/5kg
冷スルメイカ 8.1 65 88 各地 368 302
サンマ 202.2 101 103 北海道ほか 1,575 357 210 95 148 23入/4kg
カレイ 5.5 90 90 北海道 840 762 525 98 92
福島ほか マコ 2,100 1,323 735 89 131
北海道 アカ 1,575 1,113 630 92 95
北海道 浅羽 630 420 315 138 89
ハマチ 21.2 115 146 各地 788 720 630 101 78
塩サケ 38.6 93 101 北海道 トキ 2,625 1,470 945 100 108
北海道 アキ 630 478 315 100 114
マダラ・塩タラ 7.7 143 101 各地 1,575 1,155 450 177
各地 ぶわ 1,260 1,124 1,050 99 113
カツオ 35.2 79 55 宮城ほか 1,890 851 368 111 131 3-4kg/尾
キンメダイ 6.7 80 63 各地 3,150 1,680 1,050 123 123


3 築地市場概況
 今週の鮮魚類の取扱数量は、前週に比べ13%増加した。今週は台風9号が7日(金)午前2時に神奈川県西部に上陸、その後東日本・北日本を縦断していった。その影響で築地市場の一般鮮魚類の入荷も、アジ・カツオ等が減少して相場が高騰した日もあったが、週全体としては入荷は順調でカツオを除いて相場は軟調な動きだった。こうしたなか、今週はイワシの入荷が大きく変動した。7日(金)・8日(土)は前週からの品薄(5トン以下)が続いていた。10日(月)以降入荷量が徐々に回復し、13日(木)は40トンを超える入荷だった。イワシは前週比では4倍強の量だが、入荷量としては依然低い水準である。取引日別にみると、7日(金)は入荷量が減少したが、台風上陸による荒天で買控えもあって、相場は高安まちまち。8日(土)は入荷増、引合が低調で基調は小安い。個別には北日本の海況からカツオ・スルメイカの入荷が少なく価格は上昇した。10日(月)は入荷は順調だつたが、午後雨予報のため休市明けにしては買気は盛り上がりに欠けた。ただ、カツオは依然として少なく価格は高止まりしている。11日(火)は入荷量がさらに増加し、値下がりする品目が多かった。休市明けの13日(木)は豊富な入荷が続いたうえ、前々日来の雨のため末端消費が振るわず荷もたれ感の強い取引となった。
 主要品目別にみると、アジは長崎・鳥取主体に入荷、サバ・イワシは宮城・千葉主体、スルメイカは青森・北海道主体、このところ各サイズともひと回り大きくなってきたようだ。サンマは北海道・岩手・宮城主体、過去3週間の高水準の入荷を引き継いで、今シーズン初めて200トン(1日平均)を超えた。カツオは宮城・岩手主体、台風による水揚げ減少から、前週に比べ入荷が約2割減少、価格は中値で11%値上がりした。