水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場 築地市場 水産農産品課

2008年2月3週 (2月15日〜2月21日) 前年同期 (2月16日〜2月22日)


1 品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
 一日平均取扱数量 ( t ) 1,785 656 437 693
 前    週    比 (%) 92 86 102 92
 前 年 同 期 比 (%) 88 84 93 90


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量(t) 主産地 銘柄 卸売価格(s/円)及び中値比較 今週の主力
上場
数量
前週比 増減 前年
同期比
増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比
(サイズ)
マグロ 29.4 108 73 各地 19,950 6,922 2,940 111 150
海外 6,300 3,798 2,415 107 113
メバチ 107.1 97 88 各地* 冷凍 5,250 866 630 98 94
アジ 43.2 67 64 長崎ほか 1,470 1,103 420 152 159
千葉ほか 中小 1,155 604 420 131 180
サバ 35.1 73 77 千葉ほか 1,575 639 252 145 115 8-9入/5kg
イワシ 7.9 50 92 高知ほか 4,515 727 210 138 85 100-80g/尾
スルメイカ 55.0 68 73 福岡ほか 735 508 263 142 130 20入/5kg
冷スルメイカ 6.3 102 61 各地 341 302
サンマ 15.4 123 123 各地 解凍 525 263 210 100 125 25入/4kg
カレイ 6.6 64 88 北海道 840 840 840 114 102
青森ほか マコ 1,680 875 735 137 119
北海道 アカ 1,575 1,348 840 140 113
北海道 浅羽 1,050 725 525 121 84
ブリ・ワラサ 9.4 61 38 各地 ブリ 5,040 1,820 735 89 149
各地 ワラサ 1,155 858 630 120 133
ハマチ 61.2 104 113 各地 788 746 683 111 106
塩サケ 42.4 109 140 北海道 トキ 1,260 1,050 945 100 105
北海道 アキ 630 420 284 100 80
マダラ・塩タラ 19.3 67 82 各地 2,310 726 225 96 119
各地 ぶわ 1,365 1,155 1,155 100 104
カツオ 12.8 144 108 千葉ほか 2,625 595 315 91 69 3-5kg/尾
キンメダイ 5.9 51 70 各地 4,725 1,960 1,103 123 128
ムキカキ 19.9 105 97 三 陸 2,835 1,138 315 90 155
広 島 1,365 884 525 95 168


3 築地市場概況
 今週の鮮魚類の取扱数量は前週に比べ14%の減少となった。今週の一般鮮魚の主要品目は、しけや休漁のためカツオを除き前週に比べ軒並み減少した。一般鮮魚を中心に取引をみていくと、15日(金)はしけによる漁薄のため入荷量は3日連続の低水準、週末需要が入って不足感の強い取引となり相場は上昇。特にアジは最近にない高値圏になった。16日(土)はスルメイカ・養殖物を除いて低調な入荷、アジ・マサバ・マイワシは品薄状態で相場は一段高、豊富な出回りとなったスルメイカは買いを集めて小安い程度。18日(月)は入荷が増えたアジ中小・マサバ大は値下がり、アジ中は休市明けながら高値のため買い意欲そがれ価格は弱含み、減少したスルメイカは値上がりした。19日(火)の入荷量は減少、アジは高値を嫌気して引き合い弱く強含み程度。20日(水)は急増したサバが大きく下げたほか、全般に価格水準が高くかつ週半ばの取引とあって、買気弱く多くの品目が値下がりした。21日(木)は価格が高めのため当用買い以上には買気盛り上がらず相場は小安い。
 主要魚種別にみると、アジは中型が長崎・福岡、中小型が千葉・石川主体に入荷。今週は前週に比べ3割減となり、最近にない低水準の入荷だった。サバは千葉・高知・三重主体に入荷。イワシは高知・愛媛主体に入荷。入荷量は前週に比べ半減、中心サイズは小型化した。品薄の特大サイズは4000円/k台を記録した。カタクチイワシが目についた週でもあった。スルメイカは福岡・長崎主体に入荷、週後半入荷が減少して、前週に比べ3割減少。ブリ・ワラサの数量は前年割れが続いている。カツオは千葉・宮崎主体に入荷、例年今頃から10トンを超えて入荷してきており、今後次第に増加していくでしょう。