水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場　築地市場　水産農産品課

2008年3月1週 (2月29日～3月6日） 前年同期 （3月2日～3月8日）


１　品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
　一日平均取扱数量 （ ｔ ） 2,507 772 813 922
　前　　　 週 　　　比 （％） 128 110 153 127
　前　年　同　期　比 （％） 128 118 150 121


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量（ｔ） 主産地 銘柄 卸売価格（㎏／円）及び中値比較 今週の主力
上場
数量		 前週比 増減 前年
同期比		 増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比		 （サイズ）
マグロ 33.8 116 ↑ 70 ↓ 各地 生 19,950 5,454 2,625 94 88
海外 生 18,900 3,841 2,100 97 116
メバチ 133.8 118 ↑ 108 各地* 冷凍 5,250 871 630 101 95
アジ 68.7 133 ↑ 115 ↑ 佐賀ほか 中 1,365 683 420 72 96
富山ほか 中小 840 378 210 63 101
サバ 40.1 181 ↑ 105 徳島ほか － 1,575 840 315 98 126 8-9入/5kg
イワシ 13.8 141 ↑ 260 ↑ 高知ほか － 3,150 494 315 70 42 80-100g/尾
スルメイカ 35.6 116 ↑ 128 ↑ 福岡ほか － 840 668 245 96 118 20入/5kg
冷ｽﾙﾒｲｶ 20.0 200 ↑ 164 ↑ 各地 － 341 － 302 － －
サンマ 15.1 92 153 ↑ 各地 解凍 525 263 210 100 125 25入/4kg
カレイ 7.7 89 ↓ 148 ↑ 北海道 マ 1,050 893 735 101 102
青森ほか マコ 1,680 966 735 106 88
北海道 アカ 1,470 1,302 735 117 106
北海道 浅羽 1,050 641 315 127 156
ﾌﾞﾘ･ﾜﾗｻ 17.9 185 ↑ 74 ↓ 各地 ブリ 4,725 1,050 578 83 129
各地 ワラサ 1,050 672 578 82 98
ハマチ 52.7 77 ↓ 127 ↑ 各地 － 788 767 735 100 109
塩サケ 51.9 141 ↑ 133 ↑ 北海道 トキ 1,260 924 630 88 93
北海道 アキ 630 389 263 93 74
ﾏﾀﾞﾗ･塩ﾀﾗ 16.7 64 ↓ 126 ↑ 各地 生 2,100 1,187 225 151
各地 ぶわ 1,365 1,155 1,155 100 103
カツオ 10.5 92 55 ↓ 千葉ほか － 4,200 1,260 630 182 138 3-4kg・5kg上/尾
キンメダイ 8.9 125 ↑ 93 各地 － 4,200 1,838 1,260 99 121
ムキカキ 14.0 87 ↓ 97 三　陸 － 2,310 987 315 102 179
広　島 － 1,050 683 420 90 139


３　築地市場概況
　今週は５日(水)が臨時休市のため５日間の営業。今週の鮮魚類の取扱数量は前週に比べ１０％の増加となった。一般鮮魚を中心に取引をみていくと、２９日(金)は高値が敬遠されて引き合い弱く相場は軟調、カツオは続騰。１日(土)は各品目とも入荷は増加、月初めの取引と価格が買いやすい水準になったので買気よく相場は底堅い。３日(月)は大幅に減少したサバが高騰したほかイワシ・カツオも値上がりした、一方アジ・スルメイカ・ブリは下落。４日(火)はアジは休市を控えて買い進まれ反発、減少したイワシは上昇、カツオは高値圏で小動き、増加したサバは下落、スルメイカは減少したが高値が嫌われて続落。６日(木)はアジは100トン超える入荷だったが休市明けで買気よく相場は横ばい堅持、減少したサバ・カツオは値上がり、スルメイカは保合、大量入荷したブリは下落、入荷増のイワシは小サイズ中心。
　主要魚種別にみると、アジは中型が佐賀・福岡、中小型が富山・石川主体に入荷、数量が回復してきて価格は前年並みの水準となった。サバは徳島・三重など各地から入荷、ゴマサバの大量入荷のため数量は前週比８割増加、若干増加したマサバは前週とほぼ同じ価格、水準としては依然高値圏。イワシは高知・静岡主体に入荷、前年が極度の品薄だったので２.６倍の増加となった。スルメイカは福岡・長崎・山口・富山主体に入荷。カツオは千葉・宮崎・鹿児島主体に入荷、数量はここ数年に比べかなり少なく、今週は気温上昇で刺身商材として買いを集めて価格は前週に比べ８割高となった。