水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場 築地市場 水産農産品課

2009年11月3週 (11月13日〜11月19日) 前年同期 (11月14日〜11月20日)


1 品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
 一日平均取扱数量 ( t ) 1,851 667 524 660
 前    週    比 (%) 88 72 121 89
 前 年 同 期 比 (%) 99 88 128 94


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量(t) 主産地 銘柄 卸売価格(s/円)及び中値比較 今週の主力
上場
数量
前週比 増減 前年
同期比
増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比
(サイズ)
マグロ 27.5 74 78 各地 17,325 6,652 2,625 144 148
海外 7,035 2,566 1,575 87 93
メバチ 94.4 90 93 各地* 冷凍 4,200 1,031 840 101 103
アジ 41.4 61 79 福岡ほか 1,470 796 315 146 125
三重ほか 中小 735 525 315 161 127
サバ 42.8 73 180 宮城ほか 2,625 662 210 206 97
イワシ 5.2 25 69 千葉ほか 2,100 950 263 241 181
スルメイカ 43.0 52 68 北海道ほか 735 637 252 186 173 15−20入/5kg
冷スルメイカ 9.4 136 129 各地 328 - 289 - -
サンマ 58.7 80 82 三陸 1,050 293 210 105 131 25入り/4kg
カレイ 13.5 117 96 北海道 840 595 420 80 119
青森ほか マコ 1,890 972 840 101 107
北海道 アカ 1,050 901 315 113 125
北海道 浅羽 840 525 315 109 109
ハマチ 31.4 100 100 各地 893 756 630 98 96
塩サケ 41.0 121 80 北海道 トキ 1,260 630 525 100 90
北海道 アキ 683 420 336 100 67
マダラ・塩タラ 19.7 86 111 各地 2,100 744 105 72 77
各地 ぶわ 1,050 998 945 100 86
カツオ 4.4 31 62 宮城ほか 2,415 1,470 210 156 179 5-3kg/尾
キンメダイ 5.8 72 67 各地 4,200 1,768 945 105 120
ムキカキ 16.8 101 94 三 陸 2,100 1,286 735 83 103
広 島 1,785 1,164 945 101 120


3 築地市場概況
 今週の鮮魚類の取扱数量は、前週に比べ28%の減少であった。
 一般鮮魚について取引日ごとにみていくと、13日(金)は全国的なしけの影響で入荷が減少し相場は小幅上伸。4割方減ったスルメが3割ほど続伸。大幅減となったアジは5−6割の大幅高となった。14日(土)もしけの影響が残り、品薄取引となって相場は続堅調。アジがさらに減って小幅続伸。カツオも入荷少なく1−2割続伸となった。16日(月)も全国的なしけが続き、低調な出回りで相場は小幅続伸。3分の1となったサバが2−3割続伸。カツオはさらに少なく3−4割続伸となった。一方アジは九州産の入荷がまとまり1割程度の反落となった。17日(火)も各地しけの影響が続いて入荷減少し相場は続堅調。アジはまとまった入荷がなく、3−4割の反発。マサバも少なく2割続伸。サンマは三陸産が途切れ入荷減となり銚子産が小高い。18日(水)は主要品目が増加し、相場は反落。週中の買い気薄も重なりアジ・サバ・スルメ・ブリ・ワラサなどが急反落した。一方、気温低下でタラ・カレイが伸びた反面、カツオは入荷減ながら値を下げた。19日(木)は入荷が回復したが品薄予測から買われ全般に相場は強もちあい。サバは入荷増ながら巻き網休漁を受けてもちあい。アジも豊富だが荷不足予測から強含みとなった。スルメは潤沢な入荷で2割程度続落した。
 主要鮮魚別に見ると、アジは中型は福岡、中小型は三重主体に入荷し、量は前週に比べ39%減少し価格は中型が4.5割ほど上げ、中小型は6割ほど上げた。サバは宮城主体に入荷し、量は前週に比べ27%減少し価格は2倍強に上げた。イワシは千葉主体に入荷し、量は前週に比べ75%減少し価格は2倍半弱に上げた。スルメイカは北海道主体に入荷し、量は前週に比べ48%減少し、価格は8.5割ほど上げた。サンマは三陸主体に入荷し、量は前週に比べ20%減少し価格は0.5割上げた。カツオは宮城主体に入荷し、量は前週と比べ69%減少し価格は5.5割ほど上げた。