水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場 築地市場 水産農産品課

2010年1月3週 (1月15日〜1月21日) 前年同期 (1月16日〜1月22日)


1 品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
 一日平均取扱数量 ( t ) 1,868 731 497 641
 前    週    比 (%) 104 98 129 94
 前 年 同 期 比 (%) 93 89 110 86


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量(t) 主産地 銘柄 卸売価格(s/円)及び中値比較 今週の主力
上場
数量
前週比 増減 前年
同期比
増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比
(サイズ)
マグロ 27.0 83 90 各地 13,650 5,074 2,100 92 86
海外 7,035 2,306 1,575 100 94
メバチ 81.3 107 80 各地* 冷凍 3,150 1,008 735 97 107
アジ 84.1 125 116 長崎ほか 1,155 328 137 58 60
島根ほか 中小 735 353 210 84 86
サバ 49.8 113 99 長崎ほか 1,575 356 210 73 76
イワシ 14.9 80 134 千葉ほか 1,365 447 210 115 100
スルメイカ 58.3 198 180 長崎ほか 630 364 252 63 61 10−20入/5kg
冷スルメイカ 6.5 57 32 各地 328 289
サンマ 11.9 98 70 各地 解凍 525 399 263 100 152
カレイ 10.4 130 91 北海道 735 665 420 72 79
青森ほか マコ 1,260 665 315 84 107
北海道 アカ 1,365 928 420 87 92
北海道 浅羽 840 438 315 88 110
ハマチ 45.3 84 72 各地 840 680 609 96 98
塩サケ 24.1 96 82 北海道 トキ 1,365 683 525 100 99
北海道 アキ 735 452 347 100 110
マダラ・塩タラ 26.8 103 102 各地 1,365 648 105 103 73
各地 ぶわ 1,050 980 840 95 85
カツオ 2.6 74 55 高知ほか 2,310 1,103 315 101 89 5-3kg/尾
キンメダイ 8.5 104 118 各地 3,675 1,680 945 82 65
ムキカキ 17.6 91 68 三 陸 2,100 1,129 525 87 113
広 島 1,365 875 630 85 136


3 築地市場概況
 今週の鮮魚類の取扱数量は、前週に比べ2%の減少であった。
一般鮮魚について取引日ごとにみていくと、15日(金)は各地しけの影響で入荷ふるわず相場は小高い。サバ・イワシ・ブリが減少し値を上げたほか、アジはほぼ同量ながら先高感から買われ1割上伸となった。16日(土)も入荷は低調で連休前の買い気上向きにより相場は小幅上伸。サバは九州産が少なく大幅減少し倍値近く上伸したほかアジは荷不足感あり1割上伸、ブリ・ワラサも入荷まとまらず堅調な相場となった。一方スルメは九州産が急増し2割程度反落した。18日(月)は九州などの漁好転を受けて入荷潤沢となり相場は小反落。3倍増の入荷となったアジが3割の反落となり、サバ・イワシ・スルメなどが増加し1−2割の下げとなった。一方ブリは入荷少なく小幅高となった。19日(火)は前日の潤沢入荷により買い一服感が強く小幅続落となった。潤沢なアジ・サバやイワシなどが2割程度の続落となり、スルメ・メジなど減少したものの価格は低迷した。20日(水)は荷余り感が強くさらに週中の買い気薄のため相場は続軟調。特にアジは大幅減ながら安値横ばい。同量入荷のサバ・イワシ・スルメも安値で推移した。21日(木)は各地しけによる荷不足予測から底硬い展開となった。スルメ・アジが減少して値を上げ、イワシ・メジはやや増加ながら価格を維持した。こうした中、サバは長崎産や新潟産が増加し続軟調であった。
主要鮮魚別に見ると、アジは中型が長崎、中小型は島根主体に入荷し、量は前週に比べ25%増加し価格は中型が4割強下げ、中小型も1.5割ほど下げた。サバは長崎主体に入荷し、量は前週に比べ13%増加し価格は3割弱下げた。イワシは千葉主体に入荷し、量は前週に比べ20%減少し価格は1.5割上げた。スルメイカは長崎主体に入荷し、量は前週に比べ98%増加し、価格は4割弱下げた。カツオは高知主体に入荷し、量は前週と比べ26%減少し価格はほぼ変わらずであった。