水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場 築地市場 水産農産品課

2010年3月1週 (2月26日〜3月4日) 前年同期 (2月27日〜3月5日)


1 品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
 一日平均取扱数量 ( t ) 2,291 761 735 795
 前    週    比 (%) 113 89 152 115
 前 年 同 期 比 (%) 94 85 103 97


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量(t) 主産地 銘柄 卸売価格(s/円)及び中値比較 今週の主力
上場
数量
前週比 増減 前年
同期比
増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比
(サイズ)
マグロ 38.2 104 109 各地 13,650 4,309 2,100 98 86
海外 4,200 2,332 1,575 106 100
メバチ 93.0 107 99 各地* 冷凍 3,675 965 788 98 106
アジ 51.2 66 54 長崎ほか 1,575 798 368 162 162
新潟ほか 中小 840 420 210 93 140
サバ 28.9 56 71 三重ほか 1,890 1,040 210 351 221
イワシ 8.6 46 115 静岡ほか 1,050 604 315 153 122
スルメイカ 18.4 30 26 長崎ほか 1,260 817 245 212 208 10-20入/5kg
冷スルメイカ 28.0 583 184 各地 340 - 302 - -
サンマ 20.7 135 102 各地 解凍 525 399 263 100 152
カレイ 11.4 102 110 北海道 1,050 670 420 83 85
青森ほか マコ 1,365 641 525 111 81
北海道 アカ 1,155 809 263 97 86
北海道 浅羽 735 357 315 49 124
ハマチ 37.5 88 78 各地 840 706 630 99 104
塩サケ 27.3 150 82 北海道 トキ 788 683 525 100 100
北海道 アキ 420 368 315 100 100
マダラ・塩タラ 21.0 85 83 各地 1,155 368 158 90 93
各地 ぶわ 945 945 840 92 110
カツオ 31.6 94 110 宮崎ほか 2,625 431 210 91 82 5-3kg/尾
キンメダイ 7.5 104 67 各地 4,200 1,848 945 91 123
ムキカキ 15.2 80 75 三 陸 1,890 914 420 101 116
広 島 1,050 735 420 92 117


3 築地市場概況
 今週は3日(水)が休市のため5日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週と比べ11%の減少であった。
一般鮮魚を中心に取引をみていくと、26日(金)は各地しけの影響で入荷が減少したが天候悪化の予報で伸び悩み相場は小動き。サバ・イワシが入荷減ながら引き合い悪くほぼ横ばい。カツオも減少したが長崎産が小幅下落だった。一方、アジ・スルメは同じく入荷減であったが先行きの不足感もあり1割程度値を上げた。27日(土)は引き続きしけの影響があり入荷低調で相場は小幅上伸。サバ・イワシ・スルメ・カツオが減少し値を上げ、アジはほぼ同量ながら休漁入りを前にして2割上伸となった。一方ブリ・メジ・カレイ類などは入荷減ながら荷余り感などが出て小幅な値動きとなった。1日(月)はしけやまき網の月夜休漁の影響で出回り悪く相場は続伸。アジ・サバ・スルメが軒並み大幅減少となり2割程度の続伸であった。一方カツオは九州産が順調入荷し小反落となった。2日(火)は各地の漁薄で低調な出回りとなり、相場は続堅調。カツオ・キンメ・カレイ類が減少し堅調相場となり、アジはやや増えたものの絶対量不足で2割続伸。サバも増えたがまだ不足気味でしっかりであった。4日(木)はしけやまき網の休漁の影響で休み明けながら出回りは低調で相場はしっかり。イワシが大幅減少し2−3割の上伸、アジ・スルメが減って堅調相場となった。こうした中、ヤリイカは青森産がまとまり約3倍増となって2割方値が下がり、割安感から活発な商いとなった。
 主要鮮魚別に見ると、アジは中型が長崎、中小型は新潟主体に入荷し、量は前週に比べ34%減少し価格は中型が6割強上げ、中小型は1割弱下げた。サバは三重主体に入荷し、量は前週に比べ44%減少し価格は3.5倍に上げた。イワシは静岡主体に入荷し、量は前週に比べ54%減少し価格は5割強上げた。スルメイカは長崎主体に入荷し、量は前週に比べ70%減少し、価格は2.1倍に上げた。カツオは宮崎主体に入荷し、量は前週と比べ6%減少し価格は1割ほど下げた。