水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場　築地市場　水産農産品課

2010年3月2週 (3月5日～3月11日） 前年同期 （3月6日～3月12日）


１　品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
　一日平均取扱数量 （ ｔ ） 2,001 682 580 739
　前　　　 週 　　　比 （％） 87 90 79 93
　前　年　同　期　比 （％） 96 87 110 95


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量（ｔ） 主産地 銘柄 卸売価格（㎏／円）及び中値比較 今週の主力
上場
数量		 前週比 増減 前年
同期比		 増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比		 （サイズ）
マグロ 32.6 85 ↓ 83 ↓ 各地 生 21,000 4,361 2,100 101 92
海外 生 10,500 2,545 1,575 109 122
メバチ 98.1 105 101 各地* 冷凍 3,465 979 788 101 106
アジ 46.0 90 ↓ 77 ↓ 長崎ほか 中 1,470 1,092 630 137 165
鹿児島ほか 中小 1,365 525 315 125 140
サバ 25.5 88 ↓ 57 ↓ 静岡ほか － 1,995 710 315 68 136
イワシ 15.6 181 ↑ 223 ↑ 三重ほか － 1,575 609 263 101 92
スルメイカ 11.1 60 ↓ 27 ↓ 長崎ほか － 1,050 785 315 96 142 10－20入/5ｋｇ
冷ｽﾙﾒｲｶ 31.9 114 ↑ 195 ↑ 各地 － 340 - 302 - -
サンマ 21.4 103 120 ↑ 各地 解凍 525 399 189 100 152
カレイ 11.0 96 85 ↓ 北海道 マ 1,365 971 420 145 168
青森ほか マコ 1,575 693 525 108 98
北海道 アカ 1,260 924 263 114 111
北海道 浅羽 420 341 263 96 108
ハマチ 39.1 104 94 各地 － 840 704 630 100 108
塩サケ 26.1 96 84 ↓ 北海道 トキ 788 683 525 100 105
北海道 アキ 420 368 315 100 105
ﾏﾀﾞﾗ･塩ﾀﾗ 17.9 85 ↓ 103 各地 生 1,365 536 168 146 161
各地 ぶわ 945 945 840 100 100
カツオ 37.9 120 ↑ 154 ↑ 千葉ほか － 2,625 599 315 139 85 5-3kg/尾
キンメダイ 4.5 60 ↓ 36 ↓ 各地 － 4,935 2,247 1,365 122 162
ムキカキ 15.5 102 89 ↓ 三　陸 － 1,890 987 420 108 142
広　島 － 1,050 735 525 100 119


３　築地市場概況
今週は１０日（水）が休市のため５日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週と比べ１０％の減少であった。
一般鮮魚を中心に取引をみていくと、５日（金）は気温上昇を受けて刺身商材が底堅い商いとなったがサバ・イワシ等の大衆魚が高値疲れで値を下げ相場は小動き。カツオは宮崎産の１．５キロものが1割上伸するなどしっかり。メジも１０キロものが２－３割上伸するなど堅調となった。一方サバは三重産中心に増加して1割方反落。イワシも増加し高知産などが２割程度の下げとなった。６日（土）は相場はまちまち。アジとスルメが増加して１割程度下落した一方でカツオ・メジなど刺身商材が引き続き堅調であった。特にカツオは入荷増ながら休み前で買われてしっかりとなった。８日（月）は全般に入荷増となり相場は小幅下落。サバ・イワシが入荷増で１－２割の下げ。メジは九州産がまとまり小反落。カツオは入荷減ながら買い一服から小反落であった。こうした中、アジ中型は九州・山陰の漁薄が続いている関係で荷不足予測が出て小反発となった。９日（火）は各地しけの影響で入荷減となり相場は小反発。カツオ・ヤリイカが大幅減で２割程度上げ、アジ・サバ・スルメが減少し堅調な相場となった。こうした中イワシは三重産がまとまり大中羽が２割の続落であった。１１日（木）は全国的なしけの影響で休み明けながら出回りは低調。イワシが大幅減で急反発したのをはじめ、アジも少なく２割続伸。やや増えたサバも絶対量不足から続堅調となった。比較的多かったカツオも他魚種の品薄から買われ小幅続伸であった。
　主要鮮魚別に見ると、アジは中型が長崎、中小型は鹿児島主体に入荷し、量は前週に比べ１０％減少し、価格は中型が４割弱上げ、中小型も２．５割上げた。サバは静岡主体に入荷し、量は前週に比べ１２％減少し価格は３割強下げた。イワシは三重主体に入荷し、量は前週に比べ８１％増加し価格はほぼ変わらずであった。スルメイカは長崎主体に入荷し、量は前週に比べ４０％減少し、価格は若干下げた。カツオは千葉主体に入荷し、量は前週と比べ２０％増加し価格は４割ほど上げた。