水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場　築地市場　水産農産品課

2010年4月1週 (3月26日～4月1日） 前年同期 （3月27日～4月2日）


１　品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
　一日平均取扱数量 （ ｔ ） 2,188 668 754 766
　前　　　 週 　　　比 （％） 103 83 132 103
　前　年　同　期　比 （％） 102 97 113 97


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量（ｔ） 主産地 銘柄 卸売価格（㎏／円）及び中値比較 今週の主力
上場
数量		 前週比 増減 前年
同期比		 増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比		 （サイズ）
マグロ 27.5 87 ↓ 85 ↓ 各地 生 15,225 3,971 2,100 98 74
海外 生 9,450 3,013 1,365 105 120
メバチ 88.5 91 85 ↓ 各地* 冷凍 4,200 994 788 101 109
アジ 38.5 64 ↓ 63 ↓ 長崎ほか 中 1,470 1,103 473 167 140
千葉ほか 中小 1,050 481 263 131 104
サバ 41.4 98 137 ↑ 静岡ほか － 1,575 333 137 106 98
イワシ 9.0 33 ↓ 78 ↓ 三重ほか － 1,260 492 210 143 95
スルメイカ 6.3 53 ↓ 48 ↓ 長崎ほか － 1,470 916 378 111 93 10－20入/5kg
冷ｽﾙﾒｲｶ 30.5 145 ↑ 89 ↓ 各地 － 340 - 302 - -
サンマ 17.4 74 ↓ 88 ↓ 各地 解凍 525 399 189 100 152
カレイ 11.6 117 ↑ 143 ↑ 北海道 マ 1,050 770 525 92 106
青森ほか マコ 1,890 753 420 91 101
北海道 アカ 1,050 665 210 77 80
北海道 浅羽 735 315 158 50 69
ハマチ 20.0 75 ↓ 62 ↓ 各地 － 840 669 630 96 103
塩サケ 22.7 92 65 ↓ 北海道 トキ 735 630 525 100 86
北海道 アキ 420 420 420 100 93
ﾏﾀﾞﾗ･塩ﾀﾗ 11.2 105 120 ↑ 各地 生 1,365 569 210 90 116
各地 ぶわ 1,050 1,050 840 100 100
カツオ 47.9 102 171 ↑ 宮崎ほか － 3,150 385 210 71 37 １kg/尾
キンメダイ 6.0 50 ↓ 52 ↓ 各地 － 4,200 1,943 1,260 110 109
ムキカキ 7.3 75 ↓ 88 ↓ 三　陸 － 1,890 981 420 96 141
広　島 － 1,050 1,424 525 194 221


３　築地市場概況
今週の鮮魚類の取扱数量は、前週に比べ１７％の減少であった。
　一般鮮魚について取引日ごとにみていくと、２６日(金)はしけの影響で入荷減となり相場は強もちあいだったが前日の雨の影響で買い気は低調で伸びを欠いた。アジがやや減って長崎産が２割上伸し、スルメ・メジ・キンメが減少し値を上げた一方、カツオがほぼ半減ながら小動き、イワシも急減ながら小反落となった。２７日(土)は荷がやや増えたが休み前で買われ相場は堅調。荷が少なかったアジ中型・サバ・スルメなどが２割程度上伸し、３割ほど増えたカツオも引きが強く１割の上伸。一方イナダ・アジ中小型は千葉産がまとまり２割方値を下げた。２９日(月)は各地漁薄で入荷は少なかったが気温低下や高値警戒から相場も伸び悩み小反落となった。アジは減少し高値圏で小動き。カツオもやや減ったが買い一服から弱もちあいであった。こうした中、サバは三重・静岡産が急増して供給過剰感が出て各サイズ半値以下に急落した。３０日（火）は漁薄で入荷が落ち込み相場は強もちあいとなったが、真冬並の寒さと年度替わりを控えて荷動きが悪かった。アジは少なく四国産などが堅調、スルメが大幅減で２割反発となった一方で、カツオが九州・紀州のまき網物などが豊富で１割下落。サバは連日の潤沢入荷で静岡産が安値横ばいであった。３１日（水）は各地漁薄のため大幅入荷減少となったが週中と年度末が重なって買い気が後退し相場は小動きであった。マサバは３分の１に減少したが今後の増加予想も有り小戻し。イワシも入荷減ながら小動きにとどまった。一方アジは減少し続堅調。スルメも大幅に減って２割の続伸となった。４月１日（木）は入荷が回復し順調な出回りとなったが年度が替って好調な売れ行きとなり相場はしっかり。カツオは積極集荷され８割方の増加となったが気温上昇で引きが強く底硬い商いで小安いとなった。一方アジ・スルメ・イワシは品薄で値を上げた。
　主要鮮魚別に見ると、アジは中型が長崎、中小型は千葉主体に入荷し、量は前週に比べ３６％減少し価格は中型が７割弱上げ、中小型も３割ほど上げた。サバは静岡主体に入荷し、量は前週に比べ２％減少し価格は０．５割ほど上げた。イワシは三重主体に入荷し、量は前週に比べ６７％減少し価格は４割強上げた。スルメイカは長崎主体に入荷し、量は前週に比べ４７％減少し価格は１割ほど上げた。カツオは宮崎主体に入荷し、量は前週と比べ２％増加し価格は３割ほど下げた。