水産物の週間市況について

東京都中央卸売市場 築地市場 水産農産品課

2010年8月2週 (8月6日〜8月12日) 前年同期 (8月7日〜8月13日)


1 品種別取扱状況
総取扱数量 鮮魚類 冷凍魚類 塩干加工品
 一日平均取扱数量 ( t ) 1,678 687 400 591
 前    週    比 (%) 89 114 61 95
 前 年 同 期 比 (%) 94 93 97 93


2 魚種別取扱状況
品名 一日平均上場数量(t) 主産地 銘柄 卸売価格(s/円)及び中値比較 今週の主力
上場
数量
前週比 増減 前年
同期比
増減 高値 中値 安値 前週比 前年
同期比
(サイズ)
マグロ 28.7 117 75 各地 14,175 4,718 2,100 113 134
海外 7,875 4,288 2,940 112 126
メバチ 95.4 103 99 各地* 冷凍 3,675 916 714 86 101
アジ 59.1 103 91 長崎ほか 1,260 569 315 72 86
長崎ほか 中小 630 403 263 94 85
サバ 23.4 116 78 宮城ほか 1,260 543 210 140 134
イワシ 45.0 278 210 千葉ほか 525 275 158 50 77
スルメイカ 48.0 132 73 青森ほか 2,100 424 210 71 115 10−20入り/5kg
冷スルメイカ 10.5 92 121 各地 355 - 329 - -
サンマ 32.3 191 32 各地 3,675 1,383 630 68 282
カレイ 4.1 132 114 北海道 735 630 420 - 75
青森ほか マコ 2,310 1,208 630 128 131
北海道 アカ 1,260 827 263 113 91
北海道 浅羽 840 - 210 - -
ハマチ 9.0 92 59 各地 998 - 840 - -
塩サケ 19.5 72 59 北海道 トキ 1,155 840 630 98 133
北海道 アキ - - - - -
マダラ・塩タラ 3.6 109 73 各地 840 604 315 82 117
各地 ぶわ 1,050 919 840 98 97
カツオ 83.2 98 272 宮城ほか 1,260 245 126 93 27 2kg台/尾
キンメダイ 8.8 109 83 各地 4,725 1,461 1,050 101 118


3 築地市場概況
 今週は通常通り6日間の営業。鮮魚類の取扱数量は前週と比べ14%の増加であった。
 一般鮮魚を中心に取引をみていくと、6日(金)イワシが増加安となったほか、サンマも幾分値を下げた。カツオやスルメといった減少魚種も前荷づかえなどから伸びを欠いた。相場は小幅下落。7(土)今シーズン最多入荷となったサンマが大きく値を下げたほか、イワシやカツオも潤沢で値は下げたままとなった。相場は小幅続落。9(月)アジとスルメが漁薄を受けて上伸したほか、前週末に急増したサンマも再び減少し幾分値を戻した。相場は全般に強保合。10日(火)減少したカツオやイワシの相場が伸び悩むなど、全般に買い一服ムードの強い取引だった。11日(水)イワシとカツオが潤沢入荷し安値となったほか、週の半ばで買い気が弱まった影響で、全般に伸びを欠いた。相場は弱保合。12日(木)台風通過による水揚げ減で13日以降は大衆魚中心に品薄が予想され、全般に買い急がれる展開となった。相場はしっかり。 主要鮮魚別に見ると、アジは中型・中小型ともに長崎主体に入荷し、量は前週に比べ3%増加し価格は中型が3割弱下げ、中小型は0.5割ほど下げた。サバは宮城主体に入荷し、量は前週に比べ16%増加し価格は4割ほど上げた。イワシは千葉主体に入荷し、量は前週に比べ2.8倍と急増し、価格は5割ほど下げた。スルメイカは青森主体に入荷し、量は前週に比べ32%増加し、価格は3割弱下げた。カツオは宮城主体に入荷し、量は前週と比べ2%減少し価格は0.5割ほど下げた。(※今週の生のサンマの価格(中値)前年同期比は、2.8倍となった。要因としては、今年のサンマ漁が例年にない不漁のため取扱数量の減少が考えられる。)